フェレットくんと暮らす飼い主のみなさん、こんにちは。
フェレット情報局は、フェレットの生態・お世話の仕方について、専門店『フェレットリンク』のスタッフが発信するメディアです。

秋が深まってきましたね。朝夕はめっきり寒くなり、冬の訪れはもうすぐそこです。今回は、冬に向けてこの時期のフェレットに必要なケアや準備・冬の飼育環境のポイントをご紹介します。
落ち葉を踏むフェレット

【フェレットの秋】換毛期に必要なケアと気をつけたいこと

冬に向けて換毛期を迎えているフェレットくんもいると思います。換毛期の訪れを感じたら、毛球対策をしてあげてください。

換毛期には体力を使いますが、フェレットは食餌量を自分で調整できるので、飼い主さんはいつも通りにフードを与えていれば大丈夫です。ただし、飲水量が少ないとドライフードの摂取量も減ってしまうので、この時期は普段にも増して、お水を切らさないよう気をつけてください。

まだそれほど気温が下がる日は少ないものの、寒暖差で体調をくずさないよう日中の高温と早朝の冷え込みには注意しましょう。

【フェレットの冬】よく寝る・太るは正常だと知っておいて

「フェレットが冬に太った」「寒くなるにつれて眠っている時間が増えた」と聞くこともありますが、これらはフェレットの自然な生理的変化ですので、心配いりません。

寒くなるとフェレットは、鼻や耳など皮膚表面への血液供給量を減らし、熱の損失を少なくします。また、野生では悪天候のとき、巣穴で過ごす時間が長くなることもわかっています。
冬眠こそしませんが、フェレットは活動量と消費エネルギーを減らし、脂肪をたくわえることで、冬の厳しい寒さに備えているのでしょう。
寝転ぶフェレット
急激に太った・突然ぶっ続けに寝るようになった、というのでなければ見守って大丈夫です。

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フェレットの冬の適温・寒さ対策は? 保温のアイデア

フェレットの過ごしやすい温度は15~23度くらいです。ケージの近くに温度計・湿度計を置いてチェックしましょう。

関連コラム フェレットの温度管理はどうすべき?夏・冬でも快適な室温をキープしよう!

「寒さに強いから暖房なしでも大丈夫」は誤り 室内温度は15度以上に

フェレットは暑さに弱く寒さには強い生き物です。海外では降り積もった雪の中でフェレットを遊ばせることもあるのですが、だからと言って、日本の気候で真冬でも暖房なしでOKというわけではありません。

室内飼育の場合、屋外で暮らすフェレットよりもアンダーコートが短くなると言われています。私たちと暮らすフェレットはほとんどが室内飼育ですから、「寒冷地仕様」ではないと考えてください。
真冬でも室温が15℃を下回らないごく一部の暖かい地域を除いては、暖房を使ってあげた方がフェレットは快適に過ごせます。雪の中の白いフェレット

冬のフェレットの暮らしを暖かく保つためにできること

エアコンやヒーターで部屋全体を温める方が多いかと思いますが、他にも、以下の方法があります。

ケージの設置場所を工夫する

温度の下がりやすい窓際や、開閉のたびに隙間風が吹き込むドアの付近は避けましょう。ケージをフローリングに直置きしているなら、少し高い位置にあげるだけでも、床からの冷えを防ぎやすくなります。

関連コラム フェレットのケージ、設置場所はどこがいい?

ペットヒーターを設置する

ケージの近くや内部に設置することで、局所的に温められるのが魅力です。パネル型や湯たんぽなど、さまざまなタイプがあります。フェレットが直接触れる場所に設置する場合は、かじったりイタズラしたりする可能性があるので注意が必要です。

ハンモックや寝具を冬仕様のあったか素材にする

フリースやボアなどふかふかのハンモックや寝袋・毛布が大好きなフェレットくんは多いものです。不要になった飼い主さんの冬用のお洋服を入れてあげるのも良いでしょう。

なお、新しい布製品をケージに入れた直後は、様子をよく見てあげてください。ベビーの時代に特に多く見られますが、布製品をかじって食べてしまう子がいます。少しくらい飲み込んでも問題なく排泄されることがほとんどですし、このような「噛み癖」は一時的なケースが多いのですが、あまりにも大量に食べてしまう場合は撤去しないといけません。

ケージ全体を囲いで覆う

タオルや毛布・段ボールやウレタン素材など保温効果のあるものでケージを覆います。ケージの下に敷くのも良いでしょう。

さてここまでやれば、どんなに外が寒くとも、フェレットくんはかなりポカポカと過ごせそうですね。でもちょっと待って、とにかく暖かければいいというものでもないんです。フェレットの冬でもう一つ気をつけたいこと、それは「温めすぎ」です。

「温めすぎ」にも気をつけて 冬でもフェレットは暑さが苦手

フェレットは暑さに弱いため、設定温度を高めにして暖房をつけていると、寒い季節とはいえ適温を超えてしまうことが意外によくあります。フェレットは「寒い」も「暑い」も言えませんから、ケージ近くに設置している温度計は定期的に確認するクセをつけたいものです。温度計・湿度計

エアコンの設定温度は低めを心がけて

冷え性や寒がりの飼い主さんは、エアコンの設定温度をついあげたくなってしまうかもしれませんが設定温度は26℃以下を心がけましょう。

特に気をつけたいのが、セントラルヒーティングの家です。北海道などの寒冷地では一般的ですが、スイッチを入れると家全体を効率よく温めるので、フェレットの適温を超えてしまいがちなんです。
設定温度を低めにする、フェレットのケージを置いている部屋はセントラルヒーティング以外の方法で温めるなどがおすすめです。

フェレットくんの気分で暖かい場所と涼しい場所を選ばせてあげよう

また、ペット用のホットカーペットをケージの下に敷くならケージの一部だけを温められる配置にし、暖かい場所とそうでない場所をフェレットが選べるようにしてあげてください。湯たんぽやペットヒーターも「逃げ場」を作って使用することがポイントです。

乾燥と風邪予防!加湿も忘れず行いたい

もう一つのポイントは、乾燥対策です。冬場は湿度が下がりますが、暖房を使用すると空気がさらに乾燥しますよね。フェレットは基本的に湿度の低い環境を好みますが、最適湿度は40〜60%程度ですから、これを下回るなら加湿器の使用をおすすめします。エアコン

カラカラの空気が皮膚と呼吸器によくないのは人間もフェレットも同じ

空気の乾燥が進むと、肉球がひび割れを起こす場合があります。ワセリンや、専用の保湿クリームを塗ると保護効果がありますが、フェレットが舐めても安全なものにしましょう。

さらに、空気の乾燥はフェレットでも風邪をはじめ呼吸器系のトラブルにつながることもあるんです。人間のインフルエンザにはフェレットに感染するものもあるため「飼い主さんが風邪気味」という時は注意が必要です。そして一般的な風邪対策と同様、室内は定期的に換気しましょう。

夏場以上にお水の減りに注意が必要

乾燥で飲水量が増えるフェレットもいます。特に、給水ボトルでなくお皿から水を飲んでいる場合は、自然に蒸発する分も含めると予想以上にお水の減りが早いこともあるんです。
お水の残量はこまめにチェックしてあげる、お皿を使っている場合は空っぽになった時のためにボトルと併用するなど対策をすると安心ですね。
見上げるフェレット
関連コラム フェレットの飲み水〜飲まない・飲み過ぎはなぜ?お皿とボトルはどっちが良い?

フェレットの冬支度を整えよう

フェレットと暮らす秋・冬。お迎えして初めての冬を迎えるという飼い主さんは、少しイメージがつきにくいかもしれませんが、日に日に季節は進んでいます。本格的に寒くなる前に保温グッズなどは揃えておき、寒い季節もあったかく快適・健康に過ごせるようにしてあげましょう。


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橋爪宏幸

フェレット情報局局長。 フェレット専門店フェレット・リンクのオーナー。 まだまだ分からないことが多いフェレットの世界。フェレットとの暮らしに少しでもプラスになるように、世界中からフェレットの情報を集めて発信していきます。