フェレットくんと暮らす飼い主のみなさん、こんにちは。
フェレット情報局は、フェレットの生態・お世話の仕方について、専門店『フェレットリンク』のスタッフが発信するメディアです。

「いつも陽気」「遊び好き」「好奇心旺盛」と言われることの多いフェレットですが、人間と同じで個性がありますから、一頭として「同じ性格」の子はいません。
今回はフェレットの飼育頭数が多い欧米のウェブサイトを参考に「フェレットの性格分類」を紹介しつつ、フェレットの性格に影響を与える要素も考えてみたいと思います。

躍動感のあるフェレットー【うちの子はどれ?】フェレットの性格タイプ

フェレットの性格の基本はこれ?4つのタイプ

フェレットの性格分類に、「これが主流」というものはありません。これから紹介するのは、アメリカで発行されたフェレットの飼い主さん向け雑誌で紹介された内容をもとにしています。真偽の程はわかりませんが、「こんなものもあるんだ」くらいの気持ちで、「うちの子」の性格についてご家族や飼い主さん同士でおしゃべりしてみるのも楽しいですよ。

タイプ(1)楽天家

何事にもあまり動じず、陽気で遊び好きな性格で、「最もフェレットらしい」「幸せなフェレット」と言われることもあります。気持ちが安定しているので、フェレットと暮らすのが初めて、という飼い主さんでも比較的、お世話がしやすいと言われています。

楽天家タイプは他のフェレットと仲良く遊べることが多く、多頭飼育にも向いています。後でご紹介する「ハイテンションタイプ」や「頭脳派タイプ」にちょっかいを出されても、どこ吹く風、とばかりに気にしないか、気づかない姿はまさに楽天家そのもの。いつもポジティブで何事にも前向きなところは、見ていると羨ましくなってしまいそうですね。

タイプ(2)ハイテンション

ハイテンションタイプは、常に元気いっぱいかつ好奇心旺盛。壁があればぶつかっていき、隙間があれば頭を突っ込んでみるという超エネルギッシュな行動派。子ども時代のフェレットは多かれ少なかれ皆この傾向がありますが、ハイテンションタイプは何歳になっても童心を忘れません。
いたずらをしてガチャンとコップが落ちたことに気づいても「あれっなんで落ちたのかな〜?」と本心から不思議に思っている、ピュアで無邪気な姿は憎めませんね。

一方で甘えん坊タイプや、高齢のフェレットとはやや「合わない」ことも。初めてフェレットと暮らす飼い主さんも、その激しさに最初は少し圧倒されてしまうかもしれません。

タイプ(3)頭脳派

頭脳派タイプは強い意志を持った賢いフェレットです。植木鉢に潜り込む方法、ソファの裏側への潜入方法など、飼い主さんに「だめよ」と言われたことでも「やるぞ」と決めたら決して諦めず、あの手この手で果敢にチャレンジします。

また、集団の中ではリーダーの貫禄を発揮し、他のフェレットに引き合わせると、ちょっかいを出したがります。仲間ではないと判断すると攻撃的な行動に出ることも。フェレットが複数集まってグループができると、必ずこのタイプが1〜2匹は出てくるそうです。ハイテンションタイプや楽天家タイプとは相性がよく、仲良くなりやすいようです。

 噛みついて遊ぶフェレットー【うちの子はどれ?】フェレットの性格タイプ

タイプ(4)甘えん坊

人を喜ばせるのが大好きで、飼い主さんの膝の上でうたた寝したり、じゃれあったりして触れ合うのが好きです。飼い主さんとのコミュニケーションが大得意なので、一人暮らしの人や初めてフェレットを飼う人にもピッタリ。
頻繁な「かまって!」「遊んで!」のアピールに付き合ってあげるには少々覚悟が必要ですが、「手のかかる子ほど可愛い」の言葉通り、一緒に暮らすとメロメロになってしまうかもしれません。

ハイテンションタイプや頭脳派タイプと一緒に遊ぶと圧倒されやすい傾向があるので、多頭飼育の際には、注意して様子を見てあげると良いでしょう。

フェレットの性格に影響を与えるもの

フェレットの性格に影響を与える要素には、どんなものがあるでしょうか。

カラーによって性格は違う?

「茶色っぽい毛色の子は穏やか」「黒っぽい子は活発」などのような、カラーによる性格の傾向はないと言われています。
ただ、ブレイズのカラーの中には、稀に難聴気味の個体がいるようです。聞こえないことが行動に影響を与える可能性はあります。例えば、指示が通りにくい、名前を呼んでも近寄ってこないなどが「自由奔放な性格」と感じられることもあるかもしれません。
しかし、生活に支障がないことがほとんどで、床を叩くなど、音ではなく振動で指示を伝えることで、コミュニケーションをとることができます。

ファームでの性格の違いは?

ペットのフェレットは野生のヨーロッパケナガイタチを品種改良したのが始まりで、現在も、ファームで血統が管理されています。そのため、出身ファームによってフェレットの「気質」はある程度決まると言われており、人懐っこさや、噛み癖などはファームで差があるようです。

トンネルに近づくフェレットー【うちの子はどれ?】フェレットの性格タイプ

「オスはおっとり、メスはしっかり者」は本当?

一般に「フェレットのオスは穏やかな子が多く、メスは気が強い子が多い」と言われていますが、実際そう感じている飼い主さんも多いようです。
「男だからこんな性格」「女だからこんな性格」というのは乱暴ですが、男女で生物学的な役割が違うのは事実です。ホルモンの関係で行動や性格に違いが見られてもおかしくないのかもしれませんね。

年齢を重ねれば性格も変化する

年を重ねることでだんだん穏やかになってくるのも、フェレットと人間で共通しています。抱っこさせてくれるようになった、おとなしくなってきたなどの話も聞きます。

飼育環境や接し方・経験もフェレットの性格に影響大

一緒に暮らすフェレットの行動に「どうしてうちの子は・・・」と悩んだことのある飼い主さんもいるかもしれませんね。性格を変えることはできませんが、生まれ持った個性が強まったり、弱まったりすることはあります。

人間同様、フェレットの性格も遺伝的な要素と、育った環境や経験の両方で作られます。噛み癖や攻撃性など、一緒に暮らすうえでのお困りポイントは、接し方やしつけ、そして年齢を重ねることで変化・改善すると知っておいてください。
ただし、一晩でガラッと性格が変わった、突然怒りっぽくなった、など劇的な変化は体調不良のサインの可能性もあります。他に気になる様子がないか観察し、念のため受診も検討してください。

自由にのびのび遊べば行動は良い方向に変わる

気をつけたいのは「退屈」です。ケージの中ばかりで長時間過ごし退屈しているフェレットは、性格の個性を伸ばす機会がないうえ、欲求不満になりやすい傾向があります。のびのびと思いきり遊ぶこと、フェレットらしく振る舞える機会を与えることで、ストレスが減り行動も変化します。

こちらを見るフェレットー【うちの子はどれ?】フェレットの性格タイプ

例えば、植木鉢を掘り返すのが大好きなフェレットは、やめさせるよりも、ボールプールやライスボックスを与えて思う存分掘らせてあげると良いでしょう。飼い主さんの愛情と優しさが、フェレットの個性を育みます。放牧の時間をしっかり確保してあげることが大切ですが、くれぐれもお部屋の安全対策は万全にしてあげてくださいね。

タイプ分類も参考に、目の前の子の「個性」をよく見てあげて

性格のタイプは重なり合うこともあり「楽天家タイプかつ甘えん坊タイプ」とか、「ハイテンションタイプ寄りの頭脳派タイプ」のような子もいるでしょう。
オスだからこう、メスだからこう、ここのファーム出身だからこんな性格、と決めつけるのではなく、目の前にいるフェレットをよく観察することが大切です。それぞれユニークなフェレットの性格を、個性の一部と受け入れて楽しみましょう。

<参考文献>
田向 健一『フェレット飼育バイブル 長く元気に暮らす 50のポイント コツがわかる本』メイツ出版、2021年


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橋爪宏幸

フェレット情報局編集長。 フェレット専門店フェレット・リンクのオーナー。 ExoticpetSaver FirstResponder/ExoticpetSaver Emergency Rescue Technician。 まだまだ分からないことが多いフェレットの世界。フェレットとの暮らしに少しでもプラスになるように、世界中からフェレットの情報を集めて発信していきます。