うさぎ ふれあい

うさぎカフェや、うさぎさんが居る家を訪ねるときは、「服装」に気をつけましょう。爪が引っかかると、うさぎさん・人間の双方にケガの可能性があるからです。
今回はうさぎと触れ合うときの服について、ご紹介します。

毛の抜けやすさはうさぎさんの種類で変わる?

うさぎは種類によって毛の抜けやすさは変わります。例えばライオンのたてがみを連想させる「ライオンヘッド」の毛は比較的抜けやすく、「ミニレッキス」の毛は抜けにくいと言われています。
うさぎの毛は、猫や犬よりも細く軽いため、抜けたら空気中を舞います。

🐇ワンポイント・アドバイス🐇

実際に様々な種類の子のケアをさせていただいておりますと、換毛の量は品種よりも個体差の方が大きいように感じます。ここでの毛の抜けやすさについても、あくまでの一般論として認識していただき、その子その子で異なるとご理解いただくのが良いと思います。

換毛期は訪問を控えよう

また、どのうさぎさんも春と秋に毛が抜ける「換毛期」があります。この時期は何をしても毛が抜け、それによって体力が消耗するので、訪問は控えた方がいいかもしれません。
体力の消耗が激しく普段と様子が違うようなら、見知らぬ人との接触は避けてあげた方がいいでしょう。

🐇ワンポイント・アドバイス🐇

換毛期はうさぎさんも体力を消耗する時期でもあります。見知らぬ来訪者で余計に体力を消耗してしまいます。また、訪問される方の洋服にも抜け毛が付くことが予想されます。訪問される方ももちろんですが、訪問を受ける方も、換毛の時期はお断りされることが賢明な判断と言えます。

参考記事
春と秋はうさぎの換毛期 この時期に必要なケアは?

うさぎさんと触れ合う格好は?

うさぎ ふれあい

では、うさぎさんと触れ合うときは、どんな格好をすればいいのでしょうか?
うさぎさんの毛がつかない素材や、爪がひっかからない服についてみていきましょう。

毛がつきにくい素材は?

目の詰まった綿や革などの天然素材は、静電気が帯びづらいとされています。また、付いた毛はコロコロで取るつもりで、ポリエステルやナイロンのシャカシャカした素材にするのも〇。うさぎの爪が引っかかりにくいのでおすすめです。
薄い素材は爪で穴が開くかもしれないので、しっかりとした素材が良いでしょう。

うさぎと触れ合うときは下半身を覆う服にしよう

腕の中だっこは、初心者だと落下の危険性が伴います。うさぎさんと触れ合うときは、床に座り太ももの上に乗せて触れるのが基本です。デニム生地の膝丈以上のスカートや長ズボンなら、引っかかれても傷がつきにくく、怪我も防止できます。

参考記事
うさぎの抱っこ どうやって「しつけ」すればいいの?

触れ合いに適さない服装は?

ニットやストッキング、その他起毛性の服は「うさぎの毛が素材と絡まり取れなくなる」「うさぎの爪が引っかかる」ので控えましょう。爪が引っかかると、うさぎが脱臼や骨折といった怪我をしてしまうことがあります。

またうさぎさんは匂いに敏感なので、香水や柔軟剤が強く香る服はやめましょう。

うさぎ初心者の友達を家に呼ぶときに知らせたい注意点

飼い主さんにとって常識だと思っていることも、初心者は知りません。「子うさぎが産まれた」「友達にうさぎを見たいと言われた」などの理由で人を招いたときに、飼い主さんが訪問者に伝えておきたいマナーをご紹介します。

友達には言いづらいと思っても、かわいいうさぎさんを守るためにも注意点はしっかり伝えてあげてください。

参考記事
うさぎの繁殖方法とその注意点とは?

1.抱っこは必ず座ってしよう・力任せにはしないで!

うさぎさんの骨は、とっても軽くもろいものです。
立った状態の抱っこで暴れ、腕の中から抜け出した場合、着地時に怪我の恐れがあります。必ず座って抱っこをしましょう。
抱っこができない場合は、野菜やお菓子をあげて、太ももの上に乗るよう工夫してください。

また、うさぎさんにとって人間の力は強く、抑えつけられただけで怪我をしてしまいます。触れるときは優しく丁寧に、を心がけましょう。

参考記事
うさぎの骨はとっても繊細 飼い主さんに知っておいてほしいこと

🐇ワンポイント・アドバイス🐇

基本的には興味本位での接触は避けるべきです。また、多くの場合、うさぎさんにとって抱っこは大きなストレスになります。
その子その子の性格にもよりますが、見知らぬ方の来訪で警戒している子については、抱っこは避けるようにすることが賢明です。
まずは、大切なうさぎさんの気持ちを第一に考えて行動するよう心掛けてください。

2.仰向けは危険です

うさぎさんの背骨は、本来カーブを描いています。その背骨を無理にまっすぐにした「仰向け」ポーズは大きな危険を伴います。
背骨に負担をかけるだけでなく、内臓が圧迫されます。
このポーズでうさぎさんは大人しくなりますが、それは驚いて固まっているだけです。決してリラックスしているわけではありません。

3.耳を持つのはNG!絶対にやらないで

うさぎさんの耳には、たくさんの神経や血管が通っています。激痛が走るだけでなく、パニックになるため絶対にやらないでください。

4.くしゃみが止まらないなら、アレルギーの可能性も

うさぎさんとの触れ合いで、鼻がムズムズ、目が痒くなったらアレルギーを疑いましょう。アレルギー対象はうさぎだけでなく、牧草(カモガヤ・チモシー)の可能性もあります。

ふれあい後も症状が治まらない場合は、医療機関を受診しましょう。

5.無理して触らず距離を縮めるところからはじめよう

うさぎさんは可愛いくふわふわなので、触りたい気持ちはとてもよくわかります。
しかし自分の気持ちよりも、うさぎさんの気持ちを最優先に考えましょう。そうすれば、うさぎさんの方から近寄ってきてくれますよ。

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「きめ細やかなサポートを継続して受けられるショップかどうか」は、うさぎのペットショップ選びで重視してもらいたいポイントです。
うさぎは猫や犬に比べると、専門的に診てもらえる病院が少ないのが現状です。ケアについてもうさぎならではの配慮が必要で、特に初心者さんは不安になることが多いかも知れません。

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佐俣

うさぎタイムズ編集部員、うさぎ専門ライターです。うさぎさんが、ただ「可愛らしいから」ではなく、正しく理解され、共に暮らすパートナー・家族としてお迎えしてもらえることを願っています。初心者の方にもわかりやすく情報をお伝えできればと思っています。