たいくつうさぎ_うさぎタイムズ
うさぎタイムズ編集部の佐俣(さまた)です。人間がストレスをためると、調子が出ない、眠りが浅いなど体の不調があらわれます。
主な行動範囲がケージの中であるうさぎさんだって、もちろんストレスはたまります。
今回は、身体に現れやすいうさぎのストレスサインについてご説明します。

ウサギのストレスサイン、代表的なのはこの3つ

十匹十色なうさぎさんですがストレスを感じると、毛を抜く・多飲(水をよく飲む)・毛づくろいの3つの行動をすることが多いようです。「習性と同じで判断しづらいのでは?」と思うかもしれませんが、習性よりも仕草が激しくなるので気づきやすいでしょう。うさぎさんの体が傷ついてしまうため、対応・対策を早急に行う必要があります。

自分の毛を抜く

妊娠したうさぎさんが巣作りのために毛を抜くのは、本能的な行為です。しかし、オスのうさぎさんや妊娠していないうさぎが行っていたら、それはストレスサインです。

妊娠による行動なら地肌がみえるほどにはなりませんが、ストレスの場合は円形脱毛症のように地肌が見えるほど毛を抜いてしまいます
抜く場所も異なります。妊娠の場合はマフ(肉垂)と呼ばれる首回りの毛を抜くのに対し、ストレスだと体中のあらゆる毛を抜くため、皮膚炎を起こす可能性が非常に高くなります。

【参考記事】
うさぎの繁殖方法とその注意点とは?

🐇ワンポイント・アドバイス🐇

女の子の場合、偽妊娠の場合も首周りの毛を抜くことがあります。偽妊娠の場合はうさぎさんも警戒心が強くなり、ストレスを感じやすくなります。巣作りはじめたら、ストレスを緩和してあげる意味でも作った巣を壊してあげてください。そうすることで偽妊娠を収めることができます。

多飲(水をよく飲む)

いつもより急に飲む水の量が増えたのであれば、ストレスを疑いましょう。水を飲むことで体内の循環が良くなりそうですが、それは間違いです。水の飲み過ぎは体内のナトリウム濃度が低下する水中毒だけでなく、下痢になり脱水症状を引き起こす原因にもなります。

体の小さいうさぎにとって、ちょっとした体の不調が命とりになることも。温度も湿度も適した環境なのに、いつもより水入れの減りが早いようであれば、ストレスが原因かもしれません。

体をよく舐める

うさぎストレス_うさぎタイムズ
マーキングや汚れを落とすために体を舐める行為も、毛が唾液でベタベタになるほどしつこく繰り返している場合、ストレスを抱えているサインかもしれません。

必要な油分もすべて舐めとってしまうので毛艶も悪くなり、どこか衰弱している雰囲気が漂います。ウサギの毛は密集しているため濡れると乾きづらく、濡れたままだと皮膚炎だけでなく、体全体の不調を招くことがあります。

うさぎさんのために飼い主さんができるストレス対策

ストレスのない生活をうさぎさんに送ってもらうことが飼い主さんの役目ですが、良かれと思ってした行動が裏目にでることもあります。ストレスサインが出たことを反省し、対策に努めましょう。

環境の見直し

まず最初にやってほしいのは環境の見直しです。ケージの広さや設置場所は適切か、ケージ内は清潔に保てているのかをもう一度見直しましょう。また、飲み水は新鮮なのか、ペレットや牧草はウサギさん好みなのかの確認も大切です。

【参考記事】
【ケージと住まい】ウサギに適した設置場所を間取り別でご紹介

適度なスキンシップ

過剰なスキンシップはストレスの原因になりますが、うさぎさんが自分でさわれない気持ちの良い部分を、触ってあげるのもストレス対策として効果的です。代表的なのは耳の付け根背中。毛の流れに沿って頭からしっぽまで、なでると喜んでくれます。

【参考記事】
うさぎにもツボはあるの?

ストレスが溜まると病気になる

ストレスサインによって病気を併発するだけでなく、ストレスによって病気になることもあります。

食べないのもストレス? そんな事考えずに病院へ

大きなストレスがあっても、基本的にはご飯を食べるうさぎさん。そんなうさぎさんの餌の減りが少ない、好きなおやつを与えてもそっぽを向く、なんてことがあったら迷わず病院へ。
ウサギは常に胃を動かさなければ生きられない生き物です。チモシーやペレットを口にしない、ということは生命の危機が迫っているのと同じです。
「今日は食べたくない気分なのかな?」などと、のんきに考えず、すぐさま病院へ連れていきましょう。

普段と違う行動は病気の可能性も

普段と違う行動がみられたら、病気の可能性を疑いましょう。
人間と同様、いきなりいつもと違う様子や行動をするのは、何かのサインです。原因がすぐにわからない場合は、普段の様子はどんな感じか、いつもとどこが違うのか、などをざっとメモして動物病院を受診しましょう。

うさぎの健康を守るのは、飼い主の役目であり使命です。しかし、飼い主さんだけではわからないことがたくさんあります。ぜひ、自己判断・自己解決せず、専門家や獣医師さんなどに判断を委ねるようにしましょう。

うさぎをお迎えするなら、専門店のラビットリンクへ

「きめ細やかなサポートを継続して受けられるショップかどうか」は、うさぎのペットショップ選びで重視してもらいたいポイントです。
うさぎは猫や犬に比べると、専門的に診てもらえる病院が少ないのが現状です。ケアについてもうさぎならではの配慮が必要で、特に初心者さんは不安になることが多いかも知れません。

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佐俣

うさぎタイムズ編集部員、うさぎ専門ライターです。うさぎさんが、ただ「可愛らしいから」ではなく、正しく理解され、共に暮らすパートナー・家族としてお迎えしてもらえることを願っています。初心者の方にもわかりやすく情報をお伝えできればと思っています。