うさぎタイムズ編集部の佐俣です。知り合いの飼いうさぎさんが、先月2歳の誕生日を迎えました。お祝いにおやつを贈りたいと思い、さっそくペットショップへ行くことに。せっかくなら一番値段の高いおやつにしようと思ったのですが、購入前に飼い主さんに尋ねると「そのメーカーのおやつは食べないよ」。どうやらうさぎさんにも味の好みがあるようです。
今回は、うさぎのおやつとその与え方、注意点についてご説明します。
目次
うさぎのおやつって何?
人間であれば甘いものからしょっぱいものまで、色んな味や種類のおやつがありますよね。では、うさぎさんのおやつにはどんなものがあるのでしょうか。
うさぎのおやつ代表的なのは乾燥させた「野草・野菜・果物」
砂糖などの甘味料をつけずに、フリーズドライや天日干しなどの方法で乾燥させた野草や野菜・果物がうさぎさんのおやつになります。
葉菜類(野菜の葉)や野草
たんぽぽやにんじんの葉を乾燥させたもので、ドライリーフと呼ばれています。葉の種類はさまざまで、薬草や漢方として販売されているものもあります。購入前に確認することが大切です。葉の性質上、強い力で持つと崩れてしまうので、優しくつまむようにして与えましょう。
果菜類(野菜・果物)
野菜や果物を薄く切って乾燥させたドライチップスは、うま味も栄養素も生の果物よりもぎゅっと濃縮されています。ブルーベリーやラズベリー、いちごやパパイヤなどの果物や、にんじん、かぼちゃなどの野菜があります。
生の野菜や果物はうさぎさんの体調と食べる頻度で量を調整
うさぎさんに季節を感じてもらいたくて、旬の生の野菜や果物をあげたくなりますよね。うさぎさんに与えるときは、ドライリーフやチップス同様、なるべく無農薬のものを選び、食べる頻度や体調によって、量は調整しましょう。食べきれなかった分は傷む前に必ずケージから取り出してあげてください。
穀類・ほうれん草はおやつに入りません×
うさぎさんは完全草食動物ですが、葉物野菜や穀物を何でも好んで食べると思ったら大間違い! 人間にとって良いとされる成分でも、体の負担や毒になることがあります。
例えば、穀物はウサギの胃で異常発酵する可能性があり、ほうれん草に含まれている成分はウサギのカルシウムの吸収を妨害します。
毒である食物でも人間から与えられると、うっかり食べてしまうこともありますが、食べ物を吐き出せないウサギにとって、そんな「うっかり」は命取りです。
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おやつのあげ方、あげる時間帯、タイミング
おやつは、どのようなタイミングで、どんなときにあげるのがいいのでしょうか。
果物・野菜は、糖分が高め、あげるなら少量がベター
甘い果物や野菜は、うさぎさんの食いつきがとてもいいので嬉しくなってしまいます。しかし、甘いということはそれだけ糖分が高い証拠。カボチャやキャベツなどの野菜にも意外と糖質が含まれています。与えすぎると肥満になるだけでなく、糖尿病になる可能性が非常に高いのです。
例えばドライチップスは、スライス状態のいちごや細切れ状で売られているパパイヤなら1、2個が適量です。
生の果物・野菜の場合は、小松菜であれば1〜2枚、5mm程度の厚みにしたリンゴは1枚が適量といえます。ただし、摂取量については諸説ありますので、うさぎさんの体調を見ながら与える量を調整してあげてください。
野菜・果物は糖分やカロリーが気になりますが、適量を守れば大丈夫でしょう。
ご褒美おやつで、通院もしつけもスムーズに
「通院用キャリーに大人しく入った」「トイレがちゃんとできた」ご褒美におやつをあげると、うさぎさんが率先して行動してくれるようになります。
うさぎさんのストレスになりやすい通院やしつけは「おやつ」で、モチベーションをあげましょう。
消費エネルギーを考え、活発に動き出す時間帯に与える
うさぎさんが喜んで食べる姿を見たいがために、飼い主さんはついついおやつを与えたくなるものですが、時間帯に注意しましょう おやつをあげるなら、うさぎさんが活発に行動する早朝もしくは夕方の時間帯がベスト。だからといって与えすぎはNGなので、注意しましょう。
おやつのあげすぎはNG
おやつばかり与えてしまうと、牧草やペレットなどの「主食・副食」を食べなくなる可能性があります。栄養バランスが崩れ、体調不良にもつながるので注意が必要です。
甘くておいしいドライチップスをご褒美として与えるおやつに、普段用のおやつは栄養価の高いドライリーフにするなど、ご褒美用と普段用おやつを分ける工夫が必要です。
家族でうさぎさんのおやつ情報を共有しよう
家族みんなでうさぎさんのお世話をしているときは、勝手におやつをあげないように気を付けてください。それぞれが一日に推奨される量のおやつをあげてしまったら、それだけでカロリーオーバーになってしまいます。「今日なにを、どれだけ与えたか」を共有して、うさぎさんの健康を守りましょう。
うさぎさんはグルメ!メーカーによって食べないことも
同じドライリーフ、チップスでも、メーカーが違うと食べない、いつも食べているおやつも急に飽きることがあるほど、うさぎさんはグルメなのです。
おやつの賞味・消費期限切れに注意
おやつは毎日必ず食べるものではないため、賞味・消費期限切れに注意しましょう。うさぎさんは一度食べたものを吐き出せないので、期限が切れたものを与えると体調不良を起こしてしまう可能性があります。
また飼いうさぎさんが複数匹いる場合は、共通して食べられるおやつの味を覚えさせておくと、期限が切れる可能性が少なくなるでしょう。
おやつも偏食を防いで、味覚の幅を広げよう
なかには、一つのメーカー、特定の種類しか食べない偏食の子もいるようです。生産が終了したり、近くのお店で購入できなくなったりした場合、代替品を探して慣れてもらうまでに時間がかなりかかります。食べ慣れた味ではないため、うさぎさんがストレスを感じるかもしれません。
幼いうちに牧草やペレットはもちろんのこと、おやつもいろんな種類・メーカーのものを与え、味覚の幅を広げておきましょう。
適度なおやつはうさぎさんの刺激になり健康面もUP
おやつはストレス解消・コミュニケーションツールにも
飼いうさぎでなければ食べられないおやつを与えるのはいかがなものか、と思うかもしれません。確かに、おやつは嗜好性が高く、自然界ではそうそう食べられる種類の食べ物ばかりではありません。
しかし、長時間ケージの中で過ごすうさぎさんにとって、おやつはよい刺激になります。
また、食べ放題にしている牧草や、餌入れに置いておくだけのペレットと違い、おやつはうさぎさんの目を見ながら与えられるのがいいところ。うさぎさんとのコミュニケーションにはおやつの時間は必要不可欠でしょう。
おやつに対してあまり神経質にならず、摂取量、時間を考え、程よい距離感で付き合うことが大切です。
おやつ選びに迷ったらうさぎショップへ
うさぎさんの健康状況や個性によって、与えるおやつの種類や量は異なります。どのおやつが一番飼いうさぎさんに合っているかは、常日頃一緒にいる飼い主さんが判断しましょう。しかし迷った場合は、うさぎショップの店員さんに相談すると、親身になって相談に乗ってくれますよ。
うさぎをお迎えするなら、専門店のラビットリンクへ
「きめ細やかなサポートを継続して受けられるショップかどうか」は、うさぎのペットショップ選びで重視してもらいたいポイントです。
うさぎは猫や犬に比べると、専門的に診てもらえる病院が少ないのが現状です。ケアについてもうさぎならではの配慮が必要で、特に初心者さんは不安になることが多いかも知れません。
ラビットリンクでは、うさぎさんお迎え後もサポートするのがうさぎ専門店の務めだと思っています。店頭では、お世話の仕方ついてはもちろん、病気の時のアドバイスや病院のご紹介もしています。
さいたま市の北浦和駅近くにある実店舗には、ネザーランドドワーフとホーランドロップの可愛らしいうさぎさんがいっぱい。埼玉だけでなく、東京、神奈川、群馬、茨城、千葉、遠方だと新潟や秋田からもラビットリンクからお迎えするために来てくださる方たちがいらっしゃいます。
ネットショップでは、新鮮な牧草やケージなどのうさぎ用品も多数取り揃えています。
スタッフ全員うさぎさんが大好きなので、どんなご相談・ご質問にも丁寧にお答えします。うさぎのケアに来られた際は、うさぎさん専用フォトスポットで、かわいいお写真を撮っていってくださいね。
佐俣
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