うさぎの耳と聴力_うさぎタイムズ
うさぎタイムズ編集部の天野です。親戚の家に遊びに行ったとき、目よりもよく動くうさぎの大きな耳に魅了されてしまいました。動かすことでどんな情報を得ているのでしょうか?

今回は、ウサギの耳の秘密とその機能についてご説明します。

ウサギは顔は動かさず耳だけを動かす

軟骨と筋肉で支えられている大きなお耳。いつもは、人間と同じように前方を向いていますが、聞き慣れない音を耳にすると左右別々に動かします。なぜ、顔ごと動かすのではなく耳だけ動かすのでしょうか。

耳だけ動かして敵の位置を把握する

ウサギの耳は音を頼りに天敵の位置を把握するため、左右別々に動きます。野生のウサギは命を守るために、逃走ルートが見つかるまで動きません。飼いうさぎにもその習性が残っており、自動で音の方向に耳を動かし身を守っています。

音に集中しているうさぎは、耳をみればわかる

音に集中しているうさぎの耳はレーダーのようにくるくる動きます。
耳を後ろ向きにピンと立てているときは遠くの音を、前から後ろへ動かしているときは多方面の音に集中しています。
たれ耳うさぎは、目を隠すように耳を前に出して、音に集中します。

ウサギの耳で聞こえる周波数

人間が聞ける標準的な周波数は最小40ヘルツ、最大で1万7,000ヘルツといわれています。ウサギが聞ける周波数はどのくらいなのでしょうか。

高い周波数はフクロウからにげるために使う

限界値で4万2,000ヘルツまで聞けるウサギ。人間のおよそ3倍です。高い周波数が聞けるのは、天敵であるフクロウに気づかれるよりも前に気づくためといわれています。

低い周波数は、人間より聞き取りづらい

低い周波数は、360ヘルツまで聞けるようです。人間にとって煩わしいとされる冷蔵庫の運転音(約250ヘルツ)もウサギには聞こえません。高い周波数よりも聞こえる範囲が狭いのは、自然界で低い周波数を出す天敵がいないためと考えられます。

耳にはたくさんの血管、機能が!乱暴にさわるべからず!

うさぎの聴力と耳の形_うさぎタイムズ

体温を下げる

毛が生えていない耳の内側は、光にかざすと血管が透けて見えます。気化熱で体温を下げる代わりに、耳を通る血管を使って体温を下げるため表面近くを通っているのです。

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耳はとっても繊細

ウサギにとって耳はレーダーであり、体温維持装置でもあります。強く握られる、踏みつけられたら、その機能がおかしくなることがあります。チャーミングポイントでもあり、急所でもあるので、触り方には気をつけましょう。

ツボ押しができる

耳にはたくさんのツボがあります。嫌がらなければ、マッサージのついでに軽く触れる程度でツボを押してあげましょう。

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耳は感情表現にとっても便利

感情を表す上でも大活躍の耳。「目は口ほどにものを言う」ということわざがありますが、うさぎは目や口よりも耳の方が感情豊かのようです。
耳の角度や様子で気持ちを判断している飼い主さんもいます。

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耳の病気

出血は動物病院で止血

圧迫止血方法は、耳が薄いため適しません。出血を放置、不十分な止血では細菌感染を起こしてしまうため、動物病院で対応してもらうと安心です。

ダニにも注意

中耳炎や内耳炎の原因である、ダニの発生にも注意が必要です。
掻く行為で耳を傷つけてしまうため、異変に気づいたら動物病院に連れていきましょう。

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天野

うさぎタイムズ編集部員、うさぎ専門ライターです。身内がうさぎを家族に迎え入れたのをきっかけにうさぎさんが「快適」に「うさぎ本来の生活に近い暮らし」をするために、飼い主ができることを考えるようになりました。何が一番「うさぎさんのためになるのか」に重きを置いた情報をお伝えできれば、と思います。