うさぎタイムズ編集部の佐俣(さまた)です。
ついこの前までコートを着ていたのが嘘のように、昼間はポカポカ半袖で過ごせる日も出てきました。
暑さは急にやってきます。夕方帰宅したら、うさぎさんがぐったりしていて慌てることのないように、早めの対策が肝心です。
うさぎさんのために何ができるか、見ていきましょう。

日中の室温に注意!5月には気温30℃近くの日も

春から初夏にかけては、朝は涼しいからと油断しがちです。昼間に気温が急上昇し、うさぎさんが熱中症になってしまうことがあります。

毎年、ゴールデンウィーク頃から日差しが強くなり、ニュースで熱中症の話題が出始めます。
2018年5月、東京で最高気温が25℃を超えたのは19日間、4月でも9日間もありました。

うさぎさんにとって快適なのは、室温15〜26℃、湿度40〜60%です。湿度や風通しにもよりますが、26℃を超えると、うさぎさんは苦しくなってきます。
体温が38〜40℃と人間より高く、細く密集した毛に身体中覆われている上、体の小さなうさぎにとっては、人間なら適応できるちょっとした温度変化でも、体に及ぼす影響が大きいので注意しなければなりません。

うさぎ 日陰

エアコン以外の対策も必要

うさぎには汗腺がなく、汗で体を冷やすことができません。血管が透けて見えるほど薄い耳から放熱することはできますが、たかが知れています。
野生のうさぎは自分で日陰に入れても、人間と暮らすうさぎさんは狭いゲージの中、暑さで苦しくなっても逃げ場がありません。
冷房を入れるほどでなくても、日中に気温が上がりそうな日は、扇風機をつけておくのがおすすめです。風が直接当たり続けると、風邪を引いてしまうので、少し離れた場所に首振りの状態で設置しましょう。

水を入れて凍らせたペットボトルや大きめの保冷剤をゲージの上に置いておくのも効果的。水滴が垂れて体が濡れると、うさぎさんは非常に不快に感じるので、タオルで包んで濡れるのを防ぎます。

また、ゲージの中に天然石や熱伝導に優れたアルミ製のプレートを置くと、ヒンヤリして気持ちがよく休憩場所になります。保冷剤はかじって中身を食べてしまうと危ないので、中に入れるなら凍らせたペットボトルにします。タオルを巻き、溶けないようにしっかりと固定してください。

天候や事故で停電になることは稀ですが、夏場は落雷による停電もあり得ます。特に暑い日には、冷房で室温調整しつつ、こういったグッズを併用すれば、万が一の時にも安心です。

🐇ワンポイント・アドバイス🐇

発汗作用で体温調整ができないうさぎさんには、扇風機の風だけでは体温調整することができません。
エアコンが設置していない場合などは、保冷材や凍らせたペットボトルで冷やした空気を扇風機で送るなど、工夫してあげてください。
ただ、エアコンでお部屋全体の室温を下げていただくことが一番確実ですので、是非エアコンを設置するようにしてください。

熱中症になってしまったら?

ちょっとした油断が招く熱中症。うさぎさんは話すことができないので、気づかないうちに体に負担をかけていることがあります。
ぐったりしている、食欲がない、顔がよだれでビチャビチャになっているなど、暑い日に様子がおかしい時は、熱中症を疑ってください。

水が飲めそうなら与え、濡らして固絞りしたタオルや手ぬぐいで体を包み、優しく体を冷やします。その上で、早めに動物病院を受診してください。

草食動物のうさぎは、自分が弱っていることを周囲に知らせないようにする本能があります。気付いた時には、すでに重症化していることが多いので早めに対処しなければなりません。

🐇ワンポイント・アドバイス🐇

脱水症状を起こしているときは、ポカリスエットなどをスポイトで飲ませていただくと効果的です。
ただし、あくまでも応急処置にすぎませんので、速やかに獣医さんのところに連れて行ってあげてください。

うさぎを迎えたいとお考えの方は、ぜひうさぎ専門店へ!

うさぎ専門店では、うさぎのお世話の仕方から、日常のケア、病気のときのアドバイスなど、専門店ならではのきめ細やかなサポートをご提供しているところが多いので、初めてうさぎと暮らす方でも安心です。
うさぎと暮らしてみたい方は、まずはうさぎ専門店に行かれてはいかがでしょう。


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佐俣

うさぎタイムズ編集部員、うさぎ専門ライターです。うさぎさんが、ただ「可愛らしいから」ではなく、正しく理解され、共に暮らすパートナー・家族としてお迎えしてもらえることを願っています。初心者の方にもわかりやすく情報をお伝えできればと思っています。