うさぎタイムズ編集部の佐俣です。うさぎ専門店や、ペットショップで見かける「うさぎさん用おもちゃ」。「うちの子喜ぶかな…?」と購入を悩む飼い主さんもいらっしゃることでしょう。おもちゃは飼いうさぎさんとのコミュニケーションツールとしても大活躍するため、持っておいて損はありません。

今回は、うさぎさんが喜ぶおもちゃの種類と選ぶ上での注意点をご紹介します。

おもちゃは“本能”を刺激するものが○

うさぎおもちゃ・もじゃもじゃ_うさぎタイムズ
うさぎさんが長く遊んでくれるのは本能(習性)を刺激するようなおもちゃです。中でも「かじる・隠れる・走る」に着目したおもちゃは、多くの飼いうさぎさんの本能を刺激するため、おすすめです。

【参考記事】
うさぎの習性・特徴について

かじる

かじる習性に注目したおもちゃは、うさぎさんが噛みながら遊びます。食べても害のない素材のおもちゃを選びましょう。

かじり木

歯をほどよく削ってくれるだけでなく、夢中になっているうさぎの姿が可愛らしいかじり木ですが、固い材質を選ぶと不正咬合の原因になります。さらにささくれ立った木を食べることで、胃を傷つけてしまう可能性もあります。かじり木は控え、少し硬い牧草を選びましょう。

また、パパイヤ葉の茎など、おやつになるものもおすすめです。しかし、公園に生えている草や落ちている草はNG。農薬や、犬・猫の糞尿とともに細菌などが付着している可能性があります。

🐇ワンポイント・アドバイス🐇

うさぎさんは歯が伸び続ける動物で、歯を削るためにかじり木を入れてあげるように古い飼育本などには記載されていたりします。
しかし現在では、牧草をしっかり食べてくれることで自然と歯が削られるため、歯への負担のかかるかじり木はあまり推奨されていません。

チモシーボード

チモシーをマットのように編んだチモシーボードを、ケージに設置することで金網カジカジ防止にもなります。

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吊るせる牧草入れ

揺れる牧草入れ_うさぎタイムズ
ケージの中ではあまり動き回れず、運動不足になりがち。とくに好奇心旺盛で元気なうさぎさんには、吊り下げられるボール状の牧草入れがおすすめです。吊るすことでつま先立ちになったり、追いかけたり運動もできます。ゆらゆら揺れるボールの動きに、うさぎさんも興味を示すでしょう。

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掘る

穴を掘る習性をもつうさぎさんは、柔らかいものを見るとついホリホリしてしまいます。うさんぽやお庭で好きなだけ掘らせてあげたいけど…と悩んでしまうのなら、似たような環境をケージ内に作ってあげましょう。
何も土を入れる必要はありません。うさぎさんは飼い主さんが思っているよりもずっと想像力豊かなんですよ。

布製のマット

ふかふかの毛布や座布団布製のマットなど柔らかいものを与えると、土を掘るように夢中でホリホリし始めます。汚れても洗濯できるため、いつでも清潔な状態が保てます。
しかし、引きちぎって飲み込んでしまうこともあるので、必ず簡単には引きちぎれないような素材を使っているうさぎ専用のものを使うようにしましょう。

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もぐる

かまくらうさぎ_うさぎタイムズ
潜ることが好きな子は、ジャバラ式になっているトンネルのおもちゃかまくら型のハウスがおすすめです。
特にジャバラ式トンネルは走り抜けたり、その中で落ち着いたりなど、うさぎさんによって色んな遊び方をみせてくれます。部屋の大きさやうさぎさんの性格に合わせて好きな長さに調節できるため、おもちゃとしての活用方法も多く収納場所にも困りません。

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走る

とにかく走ることが大好きなうさぎさんにおすすめなのが、ボール状のおもちゃです。布製や牧草でできたものなど種類が豊富。うさぎさんの個性に合うものを選んであげましょう。

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兼用

潜る、走ることだけが好きな子もいれば、いろんなことに興味しんしんな子だっています。そんな子には、いろんな習性を刺激するおもちゃを与えてみましょう。

走る+かじる

わらのボール_うさぎタイムズ
走ることも食べることも好きな子は、牧草でできたボールのおもちゃがおすすめです。
中に鈴が入っているものもあり、ボールを追いかけるたびになる音が、ウサギの本能を刺激します。

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もぐる+かじる

わらや木でできたトンネル・ハウスに、飼いうさぎさんの好きな牧草や、少量のおやつを詰めてあげると喜んで遊びます。これは、うさぎさんの採食行動の習性を刺激します。食べ進めれば自分の入るスペースも作れるため、もぐる欲求も満たしてくれます。

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もぐる+掘る

紐付きマットをケージと床に結び、シェードのように設置してあげれば、簡易トンネル・ハウスのできあがり。ケージの外側からは丸見えなので、普段は見られない姿を見るチャンスでもあります。
また、すき間に牧草を入れてあげれば採食行動を、マットを地面に設置すればホリホリの欲求にも応じられます。

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おもちゃで遊ぶときの注意点

飼いうさぎさんの生活を彩り、ストレスまで解消してくれるおもちゃは、与える前に飼い主さんが安全性や品質を確認することが大切です。

うちの子の癖を知って危険を防ぐ

かじりグセのある子に、布系のおもちゃを渡すと誤飲してしまうかもしれません。また、チモシーボードなど食べられるおもちゃおしっこを飛ばす子に渡すと、カビの発生源になる可能性があります。こまめにチェックし、個性に合わせて素材を変えましょう。

また、好奇心旺盛な子は何にでも興味しんしん。高いところに登ることもあり、足の踏み台になりそうなレイアウトや、おもちゃを渡すと、容易に高所へ登ってしまいます。転落の危険性がともなうため、注意しましょう。

【参考記事】
おしっこを飛ばすのはうさぎの求愛行動だって本当?

「ペット用」だからといって安心しないで

「ペット用」と書かれている商品でも、有害な物質が入っていることがあります。審査を受けているものもありますが、すべてのおもちゃが審査を受けているわけではないので、購入前に材質や素材をチェックしましょう。

とくに牧草を使用した食べられるおもちゃは、無農薬と書かれているものを選びましょう。うさぎさんは農薬が付着したものを食べると、中毒症状を起こす場合もあります。

また「紙なら食べても良いかな?」と思うかもしれませんが、それはNG。ダンボールやコピー用紙などは無地、印刷されているものに関わらず、食べると体に良くないため与えないようにしましょう。

手作りでうちの子専用おもちゃをつくってあげよう

「うちの子が満足するおもちゃがなかなか見つからない!」というときは、自分でおもちゃを作ってみましょう。内側と外側の素材を変え、大きさも飼いうさぎさんに合わせれば、うちの子専用おもちゃのできあがり。例えばいつも食べている牧草で座布団を編んであげたり、内側の牧草を柔らかいもの、外側を固めの牧草を使った牧草ボールなら、初心者でも簡単に作れます。もちろん自分で作るので安心安全、壊れても作り直しができる上、コストパフォーマンスが良いのも嬉しいですね。

うさぎファーストなおもちゃ遊びが一番

習性を刺激するおもちゃを渡しても興味を示さないことがあります。おもちゃで遊ぶかどうかはその子の性格次第なので、無理強いはやめましょう。
無理強いをすることで、ストレス解消アイテムとして活躍するはずのおもちゃがストレスの原因になってしまうことも。せっかく買ったオモチャを無駄にしたくない! と思うのなら、購入前に、飼いうさぎさんはどんな習性が強く出る子なのか、どんなときが一番楽しそうか把握することが大切です。

環境エンリッチメントの考えでもおもちゃは大切

好奇心を刺激するおもちゃは、うさぎさんがうさぎさんらしい生活を営むうえでも必要不可欠です。うさぎさんがどれだけ幸せな生活を暮らせるか「環境エンリッチメント」の視点を持って、環境整備を行いましょう。
うさぎさんをお家にお迎えしたところから、環境エンリッチメントは始まっています。
飼いうさぎさんが毎日楽しく暮らす生活を作り、守ることが飼い主さんの使命です。

【関連サイト】
一般社団法人うさぎの環境エンリッチメント協会

うさぎをお迎えするなら、専門店のラビットリンクへ

「きめ細やかなサポートを継続して受けられるショップかどうか」は、うさぎのペットショップ選びで重視してもらいたいポイントです。
うさぎは猫や犬に比べると、専門的に診てもらえる病院が少ないのが現状です。ケアについてもうさぎならではの配慮が必要で、特に初心者さんは不安になることが多いかも知れません。

ラビットリンクでは、うさぎさんお迎え後もサポートするのがうさぎ専門店の務めだと思っています。店頭では、お世話の仕方ついてはもちろん、病気の時のアドバイスや病院のご紹介もしています。

さいたま市の北浦和駅近くにある実店舗には、ネザーランドドワーフとホーランドロップの可愛らしいうさぎさんがいっぱい。埼玉だけでなく、東京、神奈川、群馬、茨城、千葉、遠方だと新潟や秋田からもラビットリンクからお迎えするために来てくださる方たちがいらっしゃいます。
ネットショップでは、新鮮な牧草やケージなどのうさぎ用品も多数取り揃えています。

スタッフ全員うさぎさんが大好きなので、どんなご相談・ご質問にも丁寧にお答えします。うさぎのケアに来られた際は、うさぎさん専用フォトスポットで、かわいいお写真を撮っていってくださいね。


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佐俣

うさぎタイムズ編集部員、うさぎ専門ライターです。うさぎさんが、ただ「可愛らしいから」ではなく、正しく理解され、共に暮らすパートナー・家族としてお迎えしてもらえることを願っています。初心者の方にもわかりやすく情報をお伝えできればと思っています。