最近うさぎと暮らしたい、ライターの野呂です。
うさぎには多くの品種があります。アメリカのうさぎブリーディング団体、ARBA(American Rabbit Breeders Association)が公認しているうさぎの種類は49種(2018年1月現在)にものぼります。そのうち、日本にはうさぎ専門店で取り扱いが多い「ネザーランド・ドワーフ」と「ホーランド・ロップ」を含めて20種類ほどしかいないと言われています。
今回は、日本にいるうさぎの品種の中から数種類のうさぎをピックアップしてご紹介します。
ARBAのサイトで、現在(2019.3.31)50種類のうさぎさんの種類が紹介されていますので、興味のある方は〈こちら〉ご覧ください。
目次
うさぎのいろいろな品種の紹介
ネザーランド・ドワーフ(Netherland Dwarf)
ネザーランド・ドワーフは、ピンと立った短い耳と、丸顔が魅力的な超小型のうさぎです。日本で飼われているうさぎの中で、ホーランド・ロップと二分するほどの人気があります。
臆病で警戒心が強い性格で、人に慣れるまで時間がかかるため、お迎えしたときは時間をかけてコミュニケーションをとる必要があります。また、抱っこの状態から逃げ出すなど、すばしこくて活発に動き回るのも特徴のひとつです。
ホーランド・ロップ(Holland Lop)
ロップ種は、3kg程度の小型の垂れ耳うさぎです。
ホーランド・ロップは1.8㎏程度とロップ種の中で最も小柄な種類でになります。
ロップ種には他にも、イングリッシュロップ、フレンチロップ、ミニロップなどがいます。
ロップ種に共通しているのは、大きくて丸い顔をしていること、ずんぐりとした体型をしていることです。人懐っこく、特に子供と仲良くなりやすいようです。
ちなみに、イギリスにもミニロップという名前の品種がいますが、イギリスのミニロップはホーランドロップのことで、イギリスでミニロップのことを指す品種はドワーフロップと呼ばれています。
しかし、日本でミニロップという名前で取り扱いがあるうさぎは、ミニウサギ同様、そのほとんどがミックス(雑種)で、大きさもそれぞれの個体によって違います。
ダッチ(Dutch)
ダッチは、ヒマラヤン同様世界で最も古い品種の1つで、1850年頃にオランダで生まれたとされています。かつて日本によく輸入されていた品種で、別名「パンダうさぎ」とも呼ばれています。白と黒、白とブルーなどのツートンカラーで、顔の模様が漢数字の八のように割れているのが特徴です。
ドワーフホト(Dwarf Hotot)
ドワーフホトは、全身が真っ白な毛に覆われていて、目の周りの「アイバンド」と呼ばれる、まるでアイラインを引いたような黒い縁取りがあるのが特徴です。胴は丸く短く、コンパクトです。好奇心旺盛で活発な性格をしていて、自ら人に寄っていくような人懐こさがあるため、ペットに向いている品種といえます。
ヒマラヤン(Himalayan)
ヒマラヤンは、ダッチ同様、世界で最も古い品種といわれています。短くて滑らかな、純白の毛で覆われた細長い円筒形の体に、耳と鼻先、足先、尻尾に黒のマーキング模様、赤い目が印象的なうさぎです。
実は謎が多いうさぎで、「ヒマラヤン」という名前になる前は「ロシアン」「チャイニーズ」「ブラックノーズ」などの名前で呼ばれていた経歴を持ち、どこで生まれたのか、はっきりとした由来が現在でもよく分かっていません。
ライラック(Lilac)
1922年にイギリスで誕生したうさぎで、淡いピンクがかったグレーのライラックカラーが魅力的です。ライラックの被毛は、直接日光に当たると日焼けして毛が茶色くなってしまうほど繊細なことで知られています。遊ぶのが好きで、他のうさぎの世話をするほど温和な性格をしています。
ライオンヘッド(Lionhead)
ライオンヘッドは、その名の通り、ライオンのオスのたてがみをそのままうさぎに付けたような見た目のうさぎです。本物のライオンのたてがみはオスにしかありませんが、ライオンヘッドの場合、オス・メスどちらもたてがみがあります。一見、ライオンのようなやんちゃな性格をしているように思われがちですが、実際はとてもおとなしい性格で、人にもよく懐きます。
ミニウサギ
ミニウサギとは、日本固有のうさぎである日本白色種(別名ジャパニーズホワイト種)やダッチ種など、さまざまなうさぎの血を引くうさぎのことです。いわゆる「雑種」で、ミックスと呼ぶこともあります。性格も体格も個体差があるため、「こんな性格をしていて、このくらいの大きさに成長する」と一概に言えないところがあります。
参考記事:ミニウサギとは
ポリッシュ(Polish)
ポリッシュ(またはポーリッシュ)は、日本ではあまり見かけない珍しいうさぎの1種で、見た目はネザーランド・ドワーフと似ています。名前の「ポリッシュ」は英語で「ポーランドの」という意味ですが、イギリスもしくはドイツで生まれたとされています。やや面長な顔立ちをしており、温和で優しい性格をしています。
レッキス(Rex)
とても短い被毛をもつレッキス。本来は毛皮用に開発された品種で、その手触りはビロードのようになめらか。ひげが短く、縮れているのもレッキスの特徴です。
大型品種のため、日本ではあまりなじみがないかもしれませんが、小型のミニレッキスはよく飼われているようです。人に対してあまり物怖じせず、自分から甘えに行くうさぎで、好奇心旺盛な性格をしています。
参考書籍:
『はじめてでも安心!かわいいうさぎの育て方』(2018年)大里美奈 著
『毎日楽しい!はじめてのうさぎの育て方』(2014年)岡野祐士 監修
『新版 よくわかるウサギの健康と病気』(2018年)大野瑞絵 著、曽我玲子 監修
『新版 くわしいウサギの医・食・住』(2008年)桜井富士朗・大竹隆之 監修
『うちのうさぎのキモチがわかる本 2018秋&冬』学研プラス編集部
『新 うさぎの品種大図鑑』(2014年)町田修 著
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野呂

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