うさぎ,複数

最近うさぎと暮らしたい、ライターの野呂です。

うさぎの専門雑誌やSNSなどで、複数のうさぎを飼っている飼い主さんの様子をお見かけすることがたまにあります。たくさんうさぎを飼っている環境では、うさぎはどんな風に暮らしているのか、また、うさぎ同士の相性はあるのか、といった点が気になります。

今回は、うさぎの複数(多頭)飼いで気をつけるポイントについて、一緒に見ていきましょう。

複数飼いで気をつけるポイントとは?

新しくうさぎを迎える前に、病気を持っていないかどうかを観察する必要があります。伝染するような病気を持ったうさぎが先住うさぎと接触したとき、先住うさぎに感染する可能性があるためです。

新しいうさぎをお迎えしてから2~3週間は、体の具合や先住うさぎとの相性など、しっかりと様子を見るようにしましょう。

2頭の会わせ方

まずはケージ越しに2頭のうさぎを対面させ、様子を見ながら双方の存在にゆっくりと慣れてもらうようにします。このとき、ケンカなどのトラブルが発生することも十分考えられますので、危険を感じたらすぐに離すようにしてください。対面のときは、2匹頭のうさぎの様子を注意深く観察しましょう。

うさぎ同士を仲良くさせようと思っても、人間同様にうさぎにも相性があるため、なかなか上手くいかないこともあり得ます。どうしても上手くいかない場合は、飼う部屋を分けるなど別々に飼うようにしましょう。

ケージは1頭ずつ用意すること

うさぎはとても縄張り意識の強い動物です。自分の縄張りに入ってきた新入りのうさぎを、先住うさぎが受け入れるのには時間がかかります。最初に対面させたときに相性が良いように見えても、その後トラブルが起きる可能性もあります。

このような理由から、ケージは1頭につき1つ用意しておいてください。

お世話も室内の散歩も先住うさぎから

うさぎには上下関係があるので、食事やグルーミングなどのお世話は、先住うさぎを優先し、新しくお迎えしたうさぎのお世話は最後にしましょう。また、室内で遊ばせるときも、先住うさぎからにしましょう。

このときも、先住うさぎと新入りのうさぎの様子に気を配ることが大切です。先住うさぎと新入りのうさぎがケンカしそうであれば、新入りのうさぎをケージから出さずに様子を見たほうがよいかもしれません。

うさぎは、新しい環境に慣れていくにつれて、「先に住んでいる先輩と自分には上下関係があって、飼い主が与えてくれる食事やお世話は先輩が先で、自分はその後なのだ」ということを学んでいきます。

🐇ワンポイント・アドバイス🐇

すでにお家にうさぎさんがいて、新しくうさぎさんをお迎えする場合、『お迎え症候群』についても注意が必要になります。『お迎え症候群』は、新しくお迎えしたうさぎさんを優先するばかりに、先住のうさぎさんにストレスを与え、食欲不振、軟便や下痢などの体調不良を引き起こすものです。これは先住の子にも新しくお迎えした子にも現れることがありますので、お迎えした直後は、じっくり様子を見てあげるようにしてください。

性別間の相性について

オス同士の相性

ほとんどのオスは、縄張り意識が強いので、同じ空間で飼育すると激しいケンカをすることもあります。最悪の場合、ケンカで負った傷が原因となって、死んでしまうオスうさぎもいるくらいです。

どうしてもオスを複数で飼いたい場合は、別々のケージに入れて飼うことと、去勢手術を受けさせることが必須条件となります。

🐇ワンポイント・アドバイス🐇

去勢手術をすれば絶対に仲良くなれるという保証はありません。ただ多くのケースで比較的仲良くしてくれるようですので、多頭飼育を考える場合の選択肢の一つとして捉えていただくのが良いと思います。

オスとメスの相性

うさぎは生後4〜5か月から妊娠可能な生き物です。まだ小さいからといって避妊・去勢手術を受けさせずにオスとメスを同じ環境下で飼うと、すぐに子どもができてしまいます。また、うさぎは年中妊娠が可能なので、放っておくとどんどん子どもが生まれてしまうことも…。

繁殖の予定がなく、オスとメスを同時に飼いたいのであれば、避妊・去勢手術を必ず受けさせましょう。

メス同士の相性

複数飼いの組み合わせで、うさぎの専門書やうさぎ専門店などでよくおすすめされるのが、メス同士の飼育です。ケンカも少なく、子どもができる心配もありません。

しかし、メス同士でもひどいケンカをしたり、マウンティングしたりするケースもあります。そういった場合は、離して飼いましょう。

うさぎの複数(多頭)飼いは難しい

野生のうさぎは、縄張り意識が強く、穴を掘って住まいをつくります。その中で、トイレや寝る場所、食事の場所と分けて生活しています。うさぎは、自分の住まいに別のうさぎがくると、縄張りを守ろうと攻撃する生き物なのです。

野生のうさぎ同様、ペットとして飼われているうさぎも縄張り意識が強く、自分専用のケージがないと落ちつかないものです。生まれたときは仲良しの兄弟うさぎでも、大人になると自分の縄張りが心配になって、大ゲンカをすることもあるくらいです。

以上のような理由から、うさぎを飼うときは1頭ずつ、ケージを分けてあげると、縄張り意識からくるうさぎ同士のトラブルを防げます。

ちなみに、複数飼いの環境下にいるうさぎの場合、別のうさぎの毛をむしってしまうことがあります。そうした様子が見られる場合は、ケージだけでなく部屋も分けて飼いましょう。

🐇ワンポイント・アドバイス🐇

多頭飼育が難しいのではなく、一緒に遊ばせたいと思われる際に、ケンカなどをしてしまうケースがありますので、去勢手術や避妊手術が必要になってくるということです。
ただうさぎさん(アナウサギ)は、巣穴を掘りそこで1頭ずつ暮らしていますが、4~10頭のコロニーを形成して暮らしています。このため、1頭で飼養するより多頭の方がお互いに刺激しあえるとともに、お互いのストレスが軽減されると言われています。
米国OXBOW社専属獣医ディレクターDr. Micah Koles氏も多頭飼養を推奨されていました。

参考書籍:
『はじめてでも安心!かわいいうさぎの育て方』(2018年)大里美奈 著
『毎日楽しい!はじめてのうさぎの育て方』(2014年)岡野祐士 監修
『新版 よくわかるウサギの健康と病気』(2018年)大野瑞絵 著、曽我玲子 監修
『新版 くわしいウサギの医・食・住』(2008年)桜井富士朗・大竹隆之 監修

うさぎを迎えたいとお考えの方は、ぜひうさぎ専門店へ!

うさぎ専門店では、うさぎのお世話の仕方から、日常のケア、病気のときのアドバイスなど、専門店ならではのきめ細やかなサポートをご提供しているところが多いので、初めてうさぎと暮らす方でも安心です。

初めてうさぎと暮らしたい方は、まずはうさぎ専門店に行かれてはいかがでしょうか。


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野呂

野呂

うさぎに興味があるライター。「うさぎ初心者」として、みなさんと一緒にうさぎの知識を身につけていきたいと思っています。よろしくお願いいたします。