うさぎタイムズ編集部の佐俣です。うさぎ初心者さんは「あれ?そういえば、いつも目が開いてるな。もしかして寝ていないの⁉」と驚くことがあるかもしれません。どんなに人に慣れた飼いうさぎさんでも、新しい家にお迎えされた直後は、警戒心MAX。寝るときだって少しぎこちないのです。だからといって、まったく眠っていないわけではないのでご安心を。
今回は、うさぎの睡眠方法と警戒度で変わる寝姿についてご説明します。
目次
ウサギの睡眠時間は細切れ 1日トータル8時間
実は、うさぎさんは目をあけたまま眠ることができるんです。「肉食動物に襲われても、すぐ逃げられるように」というのがその理由です。
睡眠時間はまとまっておらず、細切れに1日約8時間、日中と明け方に集中して睡眠をとります。飼い主さんの生活スタイルに合わせて睡眠時間を変えてくれることもありますが、薄明薄暮性にあった生活をさせましょう。
【参考記事】
ペットうさぎのご先祖は「アナウサギ」?
慣れるとだんだん大胆に?ウサギの寝姿で警戒度をチェック!
うさぎさんにとって快適な環境かどうかは、うさぎの寝姿で判断できるのです。
警戒度MAXだとゆっくり眠らない
耳をペタッとして体を小さく丸めた格好をしているときは、警戒度MAXの状態です。おうちに来たばかりだったり、ケージの設置場所を変えたり、来客があったりするなど、いつもと違う環境を敏感に感じ取るとこの体勢になります。常に緊張しているので、ゆっくりとは睡眠をとっていない状態です。
そんな姿を見せているときは警戒対象をじっと観察していることがあります。設置場所を戻したり、環境を整えたりと対策をとることで安心して眠ってくれるかもしれません。
お目々パッチリ、香箱座りはゆる〜り慣れてる通常モード
前足を体の下にたたみ、頭の位置は高いまま目はつぶらない香箱座りは、ウサギ本来の寝姿です。すぐに逃げ出せるよう足の裏を床につけていることもあります。鼻が動いていないと眠っている状態です。
脚を投げ出した寝姿は飼い主さんに心開いてる証拠
急所をさらけ出した仰向けや脚を伸ばすうつ伏せの状態で寝ているのなら、飼い主さんとの生活に安心している証拠といえます。おおらかな性格の子もよくする寝姿で、目も完全につぶり熟睡の状態です。ふわふわなお腹を触りたくなってしまいますが、睡眠を邪魔されるのは人間と同様、嫌なものです。そっと見守り、ウサギにとって快適な環境をつくれたことを嬉しく思いましょう。
しかし、体温が上がっている場合も熱を放散するために同じ格好をします。普段はしないのにその恰好をしていて、部屋の湿度や温度が高いようであれば熱中症を疑いましょう。
【参考記事】
暑さにご注意!うさぎと夏を乗り切るには?
モノや飼い主に寄りかかる
うさぎさんは狭いところが大好き。何かに寄りかかって寝ると安心するようです。トイレや小屋の隅だけでなく、部屋んぽ中に飼い主さんの隣で寝てくれることも。寄りかかってくれる嬉しさを噛み締めつつも、うっかり踏まないように気をつけてあげてください。
急にパタッと倒れこむ「ばたん寝」
横に「ぱたん」と倒れる通称“ばたん寝”。ウサギは体勢を保ちながらゆっくりと横向きになれない体の作りをしているため、このような寝転がり方をします。ほとんどのうさぎさんはその姿から起き上がって、また遊びますが中にはそのまま眠ってしまう子もいます。
多くは心配ないのですが、あまりに頻繁に起こる場合はてんかんの可能性もあります。なかなか起き上がらず様子がおかしい場合は「けいれんが起こっていないか?」「呼吸が荒くないか?」を確認しましょう。
警戒度MAXが続くようなら、環境の見直しが必要
寝ている姿をみせていることは心をひらいている、ウサギにとって適した飼育環境であるといえます。
とはいえ、たとえ落ち着ける環境にいても警戒心を解かない子もいます。寝姿にうさぎさんの意思がすべて表れるわけではないので、あまり神経質にならないことが大切です。
「うちの子は目を開けたまま寝ている」「寄りかかってもらったことなどない」としてもうさぎさんが警戒しているとは言い切れません。
しかし「よく観察していても寝ている様子が見られない」「あきらかに疲れている」ようであれば、うさぎさんにとって最適な環境ではない可能性があります。ストレスから不調が現れるケースもあるため「人が動き回る所にケージを設置しない」「快適に過ごせる室温・湿度に設定する」など環境を整え、ウサギファーストな空間を作りましょう。
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うさぎは猫や犬に比べると、専門的に診てもらえる病院が少ないのが現状です。ケアについてもうさぎならではの配慮が必要で、特に初心者さんは不安になることが多いかも知れません。
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佐俣
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