うさぎタイムズ編集部の天野です。ステイホームでうさぎさんと一緒にいる時間が増えると、少しでも快適な環境に住んでもらいたくてケージの場所を変えたくなる方がいらっしゃるようです。

今回は、ケージを設置するときに気をつけたいポイントと、間取り別おすすめの設置場所をご紹介します。

直射日光が常時あたる場所は控える

わざわざ日光浴をするうさぎさんもいるため、太陽の光は好きなようです。しかし、日陰のない場所にケージを設置するのはNG。うさぎさんは日に当たり続けると体調不良を起こしてしまいます。暑い夏だけでなく、冬でも日差しが強い場所は避けましょう。間取りの関係上、日の当たらない場所が用意できないのなら前方だけ開いているカバーなどで日除け対策をしましょう。

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飼い主と同じ環境にいることが大切

ウサギが快適に過ごせるよう室内を整えることは大切ですが、整えすぎは禁物です。人の通らない場所にうさぎ専用の部屋を用意するとちょっとした異変に気づかない、誤飲誤食に気づきにくくなるといったリスクがでてきます。あくまでも、ウサギのケージは生活スペースに設置しましょう。

人が通らない奥まったところは寂しがることも

また、物陰や部屋の奥はウサギにとって適した環境ですが設置するのは要注意。野生では集団行動をしているうさぎさんにとって飼い主の顔や姿が確認できないとどこか気分が落ち込んでしまうようです。「寂しすぎると死んでしまう」わけではありませんが、お互いが確認し会える場所にケージを設置するのがいいでしょう。

匂いや音から離れた場所へ

ウサギの耳はいろんな音に、ひくひくと動くお鼻は匂いに敏感です。たまに感じる程度なら良い刺激になりますが、常時大きな音が聞こえる・強い匂いがする環境(窓、テレビの近くやトイレ、キッチンの近くなど)はストレスの原因になります。

ケージの設置場所がそこしか確保できない場合は、刺激物から遮るもの(板やソファなど)をケージとの間に設置するなど、配置を工夫しましょう。

🐇ワンポイント・アドバイス🐇

うさぎさんはテレビなどの生活音には自然と慣れていくようですが、ストレスの受け方はうさぎさんによって異なります。環境を変えた際はうさぎさんの様子を観察していただき、ストレスがないかをチェックするようにしてあげてください。

部屋の壁と隣接する場合は「おしっこ」「コード」に注意

家具の配置や間取りの関係で、壁沿いにケージを設置する飼い主さんが多くいらっしゃいます。その際、注意してほしいのがおしっこコードです。

壁に飛んだおしっこに気づかず細菌の原因に

おしっこを飛ばす習性を持つ男の子のうさぎさん。壁に飛ぶと掃除がしづらいだけでなく、気づかないことも多く放置するとカビの発生に繋がります。

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コンセント・コードをかじって感電する可能性

コンセントの近くにケージを設置すると、感電の危険性が高まります。壁に沿ってケージを設置する場合は、コンセントや電源コードのない場所を選びましょう。

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間取り別 ウサギのケージ設置オススメ場所

家族の一員として、ひとり暮らしの相方に、カップル・シェアハウスの仲間として大人気のうさぎ。ここからは間取り別、おすすめのケージ設置場所をご紹介します。

ワンルーム/1K/1DK/1LDKは「壁際」に設置

一人暮らしに人気のある「ワンルーム・1K・1DK・1LDK」。この間取りの平均的な広さは6〜9畳と言われています。1畳はケージで埋まってしまうため、家具の大きさや数を考えないと、窮屈に感じるかもしれません。

ベランダからは光が入りやすいため、壁際にケージを設置しましょう。それでも日が当たるのなら遮るものをケージの周囲に設置するなどの対策をします。

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2DK/2LDK/3LDKは「ダイニング・リビング」に

二人暮らしに最適な「2DK/2LDK/3LDK」。個人の部屋にケージを設置すると、うさぎはお世話をしてくれる人の顔しか覚えません。
急な出張や病気の間のお世話を同居人に頼んだ場合、ウサギが警戒することで双方にストレスが掛かってしまいます。普段のお世話はうさぎのお迎えを強く望んだ人が担当しても、もしもに備え共有スペースにケージを設置します。

一軒家の場合は1階の家族がよく利用する部屋

階段での移動が必要になる場所や台の上は、転落の危険性があるため、ケージは一階の段差のない場所に設置するといいでしょう。階段を登る労力がかからないため、家族全員がこまめにウサギのチェックができる利点もあります。
2階にリビングがありどうしても階段での移動を要する場所にケージを設置する場合は、階段前に柵を設置するなどの落下対策が必要です。

また、子ども部屋にケージを設置するのは控えましょう。骨が弱くストレスに強くないウサギの性質は、子どもにはなかなか理解しづらいことがあります。双方が怪我をしないためにも保護者の目が届かない所にケージは設置しない、保護者がいないときは触らせないことが大切です。

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ケージの設置場所はうさぎさんとのこれからの生活にとって重要!

ケージの設置場所はレイアウト重視ではなく、うさぎさん重視で考えることが大切です。自由に行動できる人間と違い、うさぎさんは飼い主の許可なしにケージから出られません。
だからこそ、うさぎさんが快適に過ごせる場所にケージを設置することが大切なのです。

🐇ワンポイント・アドバイス🐇

ケージの設置場所でもうひとつご注意いただきたいのはエアコンの位置です。直接風が当たらないような場所にケージを設置していただくことが理想ですが、難しようであれば風除けを設置するようにしてあげてください。

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天野

うさぎタイムズ編集部員、うさぎ専門ライターです。身内がうさぎを家族に迎え入れたのをきっかけにうさぎさんが「快適」に「うさぎ本来の生活に近い暮らし」をするために、飼い主ができることを考えるようになりました。何が一番「うさぎさんのためになるのか」に重きを置いた情報をお伝えできれば、と思います。