うさぎタイムズ編集部の佐俣(さまた)です。野生のうさぎの映像を見ると、強靭な後ろ足で力強くジャンプする印象が強いので、骨はガッシリたくましいのかなと思っていましたが、どうやらそうでもなさそうです。
今回は、そんなうさぎの骨について調べてみました。

うさぎの骨は鳥のごとく

総体重における骨の割合は、ゾウ25%、ヒト18%、犬14%、猫12%。それに比べて、うさぎは7〜8%、これは空を飛ぶ鳥と同じくらいの量です。哺乳類に限ってみると、うさぎの骨の軽さが際立ちます。
捕食される立場のうさぎは、骨を軽くすることで素早く走れるようになり、逃げることに特化した体の作りになっているのです。

骨折に注意

うさぎ カーペット

そんな繊細な骨を持つうさぎを飼う上で、注意したいのは骨折です。以下の状況で骨折することが多いので、普段の生活やお部屋で遊ばせるときには細心の注意を払いましょう。

  • ケージに足を取られる
  • 毛足の長いカーペットに爪が引っかかり、取ろうとしてもがく
  • 抱っこを嫌がり暴れる
  • 高いところから落ちる
  • 人間が誤って蹴ってしまう
  • ドアに挟まれる
  • 驚いてパニックになり壁に激突する

よくあるのは、スネ、背骨、大腿骨の骨折。うさぎは、骨折箇所の固定が難しく、積極的な治療は行わずに、安静にしているしかないことも多いのです。自然治癒を促すため、ケージを狭くし動く範囲を制限するケージレストをし、様子を見ます。
固定できる場所ならギプスをします。嫌がって取ろうとするならエリザベスカラーをつけますが、それ自体がストレスになることも。重症だと骨をつなぐ手術も選択肢の一つですが、高齢だとリスクが高く、やはり自然治癒を待つしかありません。

留守中にケージ内で骨折した場合、発見が遅れることがあります。一見、危険がないように見えるケージ内ですが、物音に驚いて飛び跳ねたり、柵の隙間や溝に足を取られて怪我をしたりすることがあるようです。
動かずにじっとしている、足を引きずって歩くなど異変を感じたら、すぐに病院に連れて行きましょう。
骨折が原因で半身不随になったり、一生足を引きずって歩くことになったりしたら、飼い主さんは悔やんでも悔やみきれません。小さな危険でもすぐに対策を取るようにすれば、長く楽しくうさぎさんと暮らせるはずです。

参考書籍
『新版 よくわかるウサギの健康と病気』(2018年)大野瑞絵 著、曽我玲子 監修

ロフトの設置はリスクあり

小動物用のケージを買うと、付属品としてロフトがついている場合があります。設置してみたらロフトがお気に入りの場所になった、ということもあるでしょう。
ただ、狭いケージ内の段差は思わぬ事故を招きます。普段は大丈夫でも、体調が悪い時や高齢になって俊敏さがなくなってきたときに、段差に引っかかり怪我をしてしまいます。
すでに設置していて定位置になっているのであれば、急に撤去するのは可哀相なので、「少しずつ位置を低くして最終的に撤去する」「段差にスロープを設置する」など、高齢で足腰が弱る前に対策してあげるといいですね。

参考記事
うさぎさんにとって適切なケージの広さは?

うさぎは仰向けにしないで

うさぎ 背骨 湾曲

仰向けのうさぎが可愛いと画像が出回っているのを見かけました。仰向けにすると、寝たようにジッとしているので、うさぎ初心者の飼い主さんはリラックスしていると勘違いしてしまいます。
でも実際は、ありえない体勢にさせられてショックを受けている状態のことも多いようです。
普段の姿勢を見たらわかりますが、人間と違って背骨が大きく湾曲しているのが正常です。それを仰向けにし無理にまっすぐにさせたら、体に負担がかかるのは当たり前です。内臓による圧迫もあり、最悪の場合、背骨を折ってしまいます。
人間で考えれば、無理やりエビゾリをさせられているようなもの。うさぎは苦しいのです。
絶対にやめましょう。

治療や爪切り、ブラッシングで仰向けにするときは、背骨に負担をかけないよう優しく抱っこして短時間で済ませます。
嫌がって暴れた拍子に骨折する事故も多いので、嫌がったらいったん止めて様子を見ましょう。

うさぎを迎えたいとお考えの方は、ぜひうさぎ専門店へ!

うさぎ専門店では、うさぎのお世話の仕方から、日常のケア、病気のときのアドバイスなど、専門店ならではのきめ細やかなサポートをご提供しているところが多いので、初めてうさぎと暮らす方でも安心です。
うさぎと暮らしてみたい方は、まずはうさぎ専門店に行かれてはいかがでしょう。


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佐俣

佐俣

うさぎタイムズ編集部員、うさぎ専門ライターです。うさぎさんが、ただ「可愛らしいから」ではなく、正しく理解され、共に暮らすパートナー・家族としてお迎えしてもらえることを願っています。初心者の方にもわかりやすく情報をお伝えできればと思っています。