うさぎさんと暮らしていて、普段から注意しないといけないのは、やはり「鬱滞(うっ滞)」です。

「鬱滞(うっ滞)」については〈こちら〉で詳しく解説していますので、是非お読みください。

そして、鬱滞(うっ滞)を予防するよう普段から努めたいですね。

鬱滞(うっ滞)予防には食物繊維豊富な牧草をたくさん食べてくれることが一番です。

牧草をたくさん食べてもらう方法は〈こちら〉ご覧ください。

鬱滞(うっ滞)の原因

「鬱滞(うっ滞)」の予防のためには、「鬱滞(うっ滞)」になる原因を知らなければなりません。

主な原因としては、

・繊維質の足りない食事

・グルテンの摂り過ぎ

・運動不足

・異物を食べてしまった(カーペットの繊維など)

・ストレス過多(室温や騒音など)

・換毛期のブラッシング不足 などが挙げられます。

この他にも、不正咬合による痛みから十分な食事がとれず、腸内の繊維質が減り、うっ滞になることもあります。

鬱滞(うっ滞)の予防

「鬱滞(うっ滞)」の予防としては、これらの原因への対処となりますが、

食物繊維の不足に対して

繊維質の足りない食事には、食物繊維豊富な牧草をたくさん食べさせるということになります。牧草をたくさん食べさせる方法は〈こちら〉で詳しく紹介していますので、是非参考になさってください。

グルテンの摂り過ぎに対して

グルテンの摂り過ぎについては、まずはラビットフードの原材料を確認してみてください。ラビットフードの多くは繋ぎとして小麦粉を使用しています。しかし、この小麦粉に含まれるグルテンをうさぎさんが多量に摂取してしまうとお腹の動きが鈍くなり、鬱滞(うっ滞)の一因になる可能性があります。ラビットフードの裏面には必ず原材料の表記があります。原材料の表記は、ラビットフードに含まれている多い順に記載されていますので、少なくとも上位3番目までに小麦粉が使用されているフードはリスクを回避するためにも避けた方が賢明だと考えられます。
また、クッキーなど大量に小麦粉を使用しているおやつも普段から与えないようにしてください。

最近はグルテンフリーのラビットフードも販売されていますが、「グルテンの摂取が即ち鬱滞(うっ滞)につながる」というエビデンスはありませんので、大量摂取を避けるように心がけていただくのが現時点では賢明な行動だと言えます。

運動不足に対しては

運動量が不足しがちなうさぎさんは、消化管の動きも鈍くなる傾向があります。胃腸の動きが鈍くなると蠕動(ぜんどう)が正しく働くなり、鬱滞(うっ滞)の原因になります。
1日最低1時間は運動させてあげるようにしてあげてください。

普段元気に走り回っている子が、うずくまって動かなかったり、少ししか運動しないなどの変化も鬱滞(うっ滞)の予兆と捉えることができますから、常日頃から十分注意して見てあげてください。

異物の誤飲に対して

カーペットの繊維など、食物以外のものを食べてしまうと消化することもできませんし、胃腸の動きを鈍くしてしまいます。ケージの外で散歩させる時など、誤飲してしまう危険のあるものは取り除いて、安全な場所で遊ばせるように心がけてください。

ストレスに対して

うさぎさんのストレスの原因は、環境の変化、温度や湿度、騒音など多岐にわたります。ストレスは食欲の低下のほか、免疫力の低下や問題行動の原因ともなりますので、ストレスのかからない環境での飼養を心がけてあげてください。
うさぎさんのお部屋での適温は、諸説ありますが15度~26度、湿度は40%~60%が最適だと言われています。また、うさぎさんは気圧の変化に敏感な動物とも言われています。台風などの大きく気圧が変化する時なども、よく体調を見守ってあげてください。
生活音には自然と慣れていきますが、極端に大きな音や突然の音などにはやはりストレスを感じますので、普段から様子を見ながら過ごしやすい環境を整えてあげてください。

ブラッシング不足に対して

うさぎさんは、とても上手に自分で毛繕いしますが、毛繕いの際に舐めて体内に入ってしまった毛を吐き出すことができません。
以前は毛球症という病名で恐れられていましたが、現在は鬱滞(うっ滞)の原因の一つと考えられています。
自宅でも特に換毛期はまめにブラッシングをして、無駄な毛を事前に取り除いてあげるようにしてください。ブラッシングが上手くできなかったり、お腹周りや顎の下などが普段できない場合は、うさぎの専門店などでブラッシングなどのサービスを提供していますので、事前にお電話でご確認いただき、ブラッシングに連れて行ってあげてください。

鬱滞(うっ滞)の予兆を知ろう

「鬱滞(うっ滞)」の予防としては、牧草をたくさん食べてもらうことと書きましたが、「鬱滞(うっ滞)」の予兆を知ることで早め早めの対応が取れますので、是非「予兆」もチェックしてください。

☑うさぎさんがケージの隅でうずくまっている

☑食欲が減退している

☑うんちの量が減っている

☑うんちの大きさが小さくなっている

☑うんちに毛が混じって数珠状につながっている

☑飲む水の量が増えた

鬱滞(うっ滞)の予兆が見られたら

予兆が見られた段階で、早めに適切な対処を取ることができれば鬱滞(うっ滞)を防げることもあります。

食欲の減退やうんちの量が減ってきている段階には、腸内環境を整え消化機能を正常化する「ロディケアアクート」、食欲を増進させる「ロディケアアペティート」を与えていただくと改善が期待できます。

うんちに毛が混じっているようなら、お腹の中で毛と毛を絡めてているたんぱく質を壊して毛を解し、排泄を促す「ロディケアヘアバル」が有効です。

この他にも、お腹に張りがないようであれば、大好きな生野菜や果物を少量あげてみて食欲を刺激してみましょう。大葉や小松菜、リンゴやバナナなど、その子その子で好みが違いますから、普段から好きなお野菜や果物を見つけておいていただくのが良いかと思います。

鬱滞(うっ滞)になってしまった時は

まずは、かかりつけの獣医さんに症状を電話で伝え、できるだけ早く診察を受けるようにしてください。その際はうさぎさんの体を冷やさないようにキャリーを布で覆うなどして連れて行ってあげてください。


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橋爪宏幸

橋爪宏幸

うさぎタイムズ編集長。 うさぎ専門店「ラビット・リンク」のオーナー。 一般社団法人うさぎの環境エンリッチメント協会 専務理事。 現在ニンゲン3人のほか、長男:ミニチュアダックスの桜花、次男ホーランドロップのカール、三男:ネザーランドドワーフの政宗、長女:ホーランドロップのミラ・ジョボビッチと暮らしている。