うさぎさんに牧草は必要なの?

「うちのうさぎさんは牧草を中々食べてくれない。」

「うちのうさぎさんはペレットが好きで牧草はあまり好まないようだ。」

このようなお話をよく伺います。

しかし、1日の食餌量のバランスは、75%牧草、20%ペレット、5%おやつ(生野菜など)が理想とされています。

ほぼ牧草が主食ということです。

牧草は、栄養を充分に摂るほかにも、うっ滞の予防になることはもちろん、不正咬合の予防にも効果的ですので、是非牧草をたくさん食べてくれる子に育てていただきたいと思います。

牧草をハサミでカットしたり、電子レンジで少し温められたりして、牧草の薫りを立たせて与えている方もたくさんいらっしゃると思いますが、その他にも食べてもらうための工夫がいくつかあります。

食べてもらうためにその1:月齢によって与える牧草を替える

体の成長が止まる生後6か月までは主食であるチモシーのほかにも栄養価の高いアルファルファをあげるようにしてください。

アルファルファは生後6か月を過ぎても換毛期や病中・病後など、体力を使うときには与えていただいても大丈夫です。

しかし、体の成長が止まってからは肥満の原因にもなりますので、控えるようにしてください。

また、牧草の中でも主食として与えているチモシーですが、一般的にはチモシーの1番刈りを与えています。

食物繊維も豊富で茎も堅いため不正咬合の予防にも最も適した牧草です。

このチモシーの1番刈りを好んで食べてくれるのが理想的ではあるのですが、中々食べてくれない子もたくさんいます。

そういう時は、1番刈りより柔らかい、チモシーの3番刈りや2番刈りを試してみてください。

チモシー1番刈りが苦手な子でも「チモシー3番刈りは好き」という子が案外多くいます。

特に月齢の若い子の場合は、チモシー3番刈りを好む傾向が見受けられます。

食べてもらうためにその2:牧草は複数種類与えましょう

本来うさぎさんは警戒心が強く、初めてのモノは中々食べない傾向にあります。

このため、普段から複数種類の牧草を与えておくと、同じ牧草でも収穫時期が異なることで急に食べなくなった時に、他の牧草を食べてくれることで慌てずに済むこともあります。

そして最も重要なことは、うさぎさんは冬など食べ物が手に入らなくなったときは木の皮などを齧って食べたりしますが、春から秋にかけては草原などを走り回って好きな草花を食べる習性があるということです。

つまり、選り好みして食べるのがうさぎさんの本来の習性なのです。

好きな牧草だけを牧草掛けに入れておくのでは、食べ飽きたり食欲が刺激されず、食が細くなることがります。

しかし、複数種類の牧草を混ぜて牧草掛けに入れておくと、食べたことのない牧草を食べる機会を作れるうえ、食べてくれなくてもその中から好きな牧草だけを選んで食べるという本来の習性に沿った食べ方を再現することができます。

これにより食欲を刺激して牧草をよく食べてくれるようになります。

ですから全く食べない牧草も一緒に入れておくのは、うさぎさんの食欲を刺激するうえで大変有効な方法です。

食べてもらうためにその3:牧草の置き方や置き場所を工夫してみましょう

うさぎさんは自然界では、走り回りながら餌を探して食べています。

ケージの中の牧草掛けに牧草を入れてあげるだけでは、この「探す」という行為が省略されてしまいます。

このため、牧草をあまり食べてくれない子には、ケージの中であれば牧草掛け以外に床部分に牧草を積み上げたり、うさぎハウスのような中に牧草を入れたりすると、好んで食べてくれたりします。

トンネルハウスやうさぎハウスをうさぎさんがボロボロに壊して食べることがよくありますが、探したり引っ張り出したりして食べることを好む傾向にありますので、探させたり、引っ張り出させたりするように配置してみてください。


◆牧草にはそれぞれ特徴があります。是非各牧草の特徴は〈こちら〉でチェックしてみてください。
◆牧草を食べさせる工夫として、「トンネルハウス」、「うさぎハウス」、「もじゃもじゃ」などを上手く使ってあげてください。


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橋爪宏幸

橋爪宏幸

うさぎタイムズ編集長。 うさぎ専門店「ラビット・リンク」のオーナー。 一般社団法人うさぎの環境エンリッチメント協会 専務理事。 現在ニンゲン3人のほか、長男:ミニチュアダックスの桜花、次男ホーランドロップのカール、三男:ネザーランドドワーフの政宗、長女:ホーランドロップのミラ・ジョボビッチと暮らしている。