目の病気の症状

目の病気の症状には以下のようなものがあります。初期症状を見逃さないようにしましょう。

  • 涙、目やにが出る

涙や目やにが増え、目の周りの毛がいつも濡れている。頻繁に濡れた目元をこするため前足の内側の毛がゴワゴワになっている。涙の色が白く濁っていないかも注意。

  • 目が赤い、目が白い

白目が充血して赤くなっている。眼球が白く濁っている。

  • 目が飛び出している

どちらかの目が大きく見えたり、いつもより飛び出しているように見える。

  • 目を細める

何度も目を細める。目がショボショボしている。

  • まぶたが腫れる

まぶたや瞬膜(目の前方に隠れている膜)が腫れ、赤くむくんでいる。

  • 目が見えない

視力が消失し物によくぶつかったりする。

  • 元気がない

痛みを伴う場合、うずくまって動かない状態になったり、食欲が低下する。

目に膿が出ているうさぎ

(写真協力:大阪府 ピーちゃん)

 

原因と治療

  • 目の炎症

炎症が起きた部位によって、結膜(白目とまぶたの内側の粘膜)は結膜炎、角膜(眼球の表面にある透明な膜)は角膜炎、ぶどう膜(眼球の内側にある脈絡膜、毛様体、虹彩の総称)はぶどう膜炎となります。

原因となるのは外傷(目をぶつけたり牧草で傷つけたなど)、細菌感染、刺激物(アンモニアなど)、ぶどう膜炎はエンセファリトゾーン(微胞子虫)が原因となることも。

涙、目やに、充血、目を細めるなどの症状が出ます。

点眼薬で治療しますが、必要な場合投薬で治療することもあります。

  • 眼窩膿瘍

目の後ろにあるくぼみ(眼窩)に膿が溜まります。主に上顎の臼歯の歯根(歯の根元)の炎症が原因となります。

主に目が飛び出してくるなどの症状が出ます。

治療は抗生物質の服用、切開しての排膿。歯が原因の場合は歯の治療(伸びた歯を削るなど)も併せて行います。

  • 白内障

目のピント調節をする働きをする水晶体のタンパク質が白濁することで光が通りにくくなり、視力が落ちます。最終的には失明します。

加齢により発症する場合が多いですが若年性、遺伝による先天性も。目の傷や炎症、エンセファリトゾーン(微胞子虫)が原因となることもあります。

症状は目が白く濁ってくること。

初期段階であれば点眼薬で進行を遅らせることもできますが、一度発症すると治すことはできません。手術治療もできますが、術後管理の難しさなどもあり、あまり勧められていません。

(写真協力:神奈川県 シジミくん)

  • 緑内障

眼球内で作られる房水という水分がうまく排出できなくなることで眼圧が上昇し、眼球がふくらみ飛び出して見えるようになります。

ニュージーランドホワイト種では遺伝により発症することが知られています。その他の種ではぶどう膜炎から緑内障を発症することがあります。

目が大きくなる、目が飛び出しているように見える、目やになどの症状が出ます。

点眼薬で治療します。

  • 流涙症、涙嚢炎

目から鼻に続く鼻涙管(涙を通す管)が詰まることで、涙が鼻に流れていかず目から流れ続けるようになるのが流涙症。涙を溜める袋(涙嚢)に炎症が起こるのが涙嚢炎。

下まぶたが腫れ、膿のような目やにや涙が白濁して出るようになります。

細菌感染や、上顎の臼歯の不正咬合により伸びた歯根が鼻涙管や涙嚢を圧迫することが原因となります。

点眼薬、鼻涙管の洗浄、抗生物質の服用、歯が原因の場合は歯の治療(伸びた歯を削るなど)も併せて行います。

目から膿が出ているうさぎ

(写真協力:愛知県 みみちゃん)

予防と看護

目の病気の予防は難しく、涙や目やになどの初期症状を見逃さないことが重要です。

目を傷つけそうなとがった物をケージ内に置かないなど、安全な環境を作り、衛生状態に配慮し外傷や細菌感染を防ぎましょう。

涙が出続けている場合などは、涙やけして皮膚炎になってしまうこともあるので注意。こまめに拭いて、目の周りを乾燥した状態にしましょう。

また、歯の病気から目の病気になることもあるので、牧草を中心とした健康な食生活を心がけることも大切です。

点眼がうさぎのストレスにならないよう、獣医師に上手な目薬の差し方を教えてもらい、手早く行うようにしましょう。

うさぎは視覚以外の嗅覚や聴覚が発達しているため、白内障などで目が見えなくなっても、日常生活にあまり支障は出ないようです。あまり悲観しすぎず、うさぎのサポートを。

まぶたをめくり点眼します。(撮影協力:斉藤動物病院)


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齊藤万里子

齊藤万里子

うさぎの専門雑誌『うさぎと暮らす』元編集長。 『うちのうさぎのキモチがわかる本』元編集部員。 現在はフリーでペット関連書籍・雑誌の執筆・編集を行う。