パスツレラ症ってどんな病気?

パスツレラ菌という細菌が原因となり起こる症状をパスツレラ症といいます。感染部位により、さまざまな症状が出ます。

初期によく出るのは以下のような症状です。早期に治療できるよう、症状に気づいたら動物病院で検査をしましょう。

・くしゃみや鼻水

鼻水は最初はさらさらとしていますが、次第に黄色く粘っこい鼻水になります。

鼻水を拭うため何度も顔をこすり、前脚の内側の毛がゴワゴワになったりします。

・涙

鼻涙管が詰まって涙が出るようになります。目の周りの皮膚が涙やけを起こし毛が抜けることも。

・呼吸がしづらい

鼻が詰まって大きな鼻音をたてるようになったり、食べるときに呼吸がしづらいため食欲が落ちることもあります。

 

パスツレラ菌の感染経路は?

鼻または傷口から感染します。

飛沫感染(くしゃみや鼻水)、接触感染(目やにや膿、生殖器に感染がある場合の交尾など)、母うさぎから出産の際にうつることもあります。

感染後は血液循環により体内に感染が広がっていきます。

菌が感染した部位により結膜炎、涙嚢炎、皮下膿瘍、根尖膿瘍、肺炎、気管支炎、中耳炎、内耳炎、斜頸などを発症します。

また、エンドトキシンという毒素を発生させ、うさぎが急死することもあります。

鼻水やくしゃみといったスナッフルの症状が出ていたうさぎが斜頸を併発したり、急死するといったケースは、このパスツレラ菌の感染が進んだことが原因と考えられます。

 

どんな治療をするの?

鼻水や膿を培養し、微生物培養検査で診断します。

抗生物質を投与するとともに、症状に合わせた治療を行います。(スナッフルならネブライザーでの吸入など)

 

パスツレラ症を予防するには?

パスツレラ菌は、うさぎや犬の約70%、猫はほぼ100%の割合で保菌しているといわれています。

保菌者であっても、健康なうちは無症状ですが、免疫力が低下すると発症します。

体力が弱い子うさぎのころに症状が出ていても大人になって体力がつくとおさまり、安心していたらストレスや妊娠、高齢になって体力が低下したことなどで再発症することもあります。

一度感染すると、治療をしても菌を体内から根絶することは難しいため、上記のようにいったん症状がおさまっても再発するケースや、症状を薬で押さえながら一生病気と付き合っていくことになるケースもあります。

発症を防ぐには、体力をつけること、免疫力を高めることが大切です。

健康的な食事、衛生的な環境を保つことで健康な体づくりを。

そして日々の生活の中で、その子にとって何がストレスになるのかを見極め、大きなストレスがかからないよう配慮しましょう。

とくに引っ越しや新しいうさぎを迎えるといった環境の変化、季節の変わり目の温度変化などはうさぎの体に負担をかけ、発症の引き金になることがあるので要注意です。

多頭飼いの場合、保菌しているうさぎから感染が広がる可能性があるため、1匹が発症したらほかのうさぎとは生活空間を分けてください。

また、パスツレラ症は人間にも感染する、人畜共通感染症です。

咬みつかれたり、傷口をなめられたりすることなどで菌に感染することがあります。

人間が感染した場合、呼吸器(風邪のような症状から、気管支炎や肺炎を起こすことも)、皮膚(咬まれた傷が炎症を起こし大きく腫れて痛むなど)に症状が出ます。

とくに喘息や免疫不全疾患のある方は感染・発症しやすいため、ふれあう際は注意しましょう。


パスツレラ症の予防には、免疫力が低下しないようにしてあげる必要があります。普段の生活の中に、免疫力を高めるサプリメントとして「ウミヨ イムン ペット(ウミヨ ペット)」や「アニマストラス リキッド100」を取り入れていただくと効果的です。


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齊藤万里子

齊藤万里子

うさぎの専門雑誌『うさぎと暮らす』元編集長。 『うちのうさぎのキモチがわかる本』元編集部員。 現在はフリーでペット関連書籍・雑誌の執筆・編集を行う。