ケージを齧る(かじる)のはなぜ?
うさぎさんはケージを齧る(かじる)ことがよくあります。
ケージを齧る(かじる)要因でよく聞かれるのは、「ご飯が欲しい。」、「遊びたい。」など、オーナー様への欲求の表現としてです。
この他には、退屈してたり、ストレスを感じてケージを齧る(かじる)こともあります。
もちろん本来持っている習性からケージを齧る(かじる)こともありますから、それぞれのケースごとに対処してあげる必要があります。
対処はなぜ必要なのか
ケージを齧っているのを放置していると、不正咬合の原因にもなりかねませんので、事前にしっかりとケアをしていく必要がります。
ケージを齧る(かじる)子への対処法①:欲求の表現のケース
欲求の表現としてケージを齧る(かじる)ケースの対処法としては、いつも同じ時間にご飯をあげていたり、遊ばせていると、自然とうさぎさんの方で時間を覚えてしまい、その時間が近づくに連れて、「そろそろではないか。」と、オーナー様に催促するようになります。
このためご飯の時間や遊びの時間をランダムにしていただくことが、うさぎさんに時間を覚え難くさせますので、理想的な飼養方法と言えます。
しかし、オーナー様自身が一定の生活サイクルの中で日々過ごされているケースが多いので、どうしてもうさぎさんのご飯の時間や遊びの時間も決まってきてしまうのが一般的です。
このような時には、固いケージを直接齧る(かじる)ことができないように、木やチモシーでできたフェンスをケージの齧る(かじる)部分に取り付けるのが効果的です。
フェンスとしては、歯に最も優しい「チモシーボード」がおススメです。しかし柔らかい分消耗も激しく、長持ちさせたい場合は、「がじがじフェンス」がおススメです。
ケージを齧る(かじる)子への対処法②:退屈やストレスのケース
退屈やストレスからケージを齧る(かじる)ケースの対処法としては、まずは普段からケージの外に出してあげて、充分な運動をさせてあげてください。
そして、ケージの中にも遊べるおもちゃなどを入れてあげると効果的です。
おもちゃとしては、チモシーでできたおもちゃが多数販売されていますので、齧れて食べることのできるおもちゃが最適です。
おススメのおもちゃとしては、「うさぎボール」「リンリンボール」「チモシーのにんじん」などがあります。
ケージを齧る(かじる)子への対処法③:習性によるケース
習性からケージを齧る(かじる)ケースの対処法としては、齧る(かじる)行為を満足させてあげる必要がありますので、退屈やストレスのケースのおもちゃと異なり、木でできたかじり木などを入れてあげてください。
かじり木のほかにも木でできたお家なども十分に用途を果たしますので、色々と試してみてください。
かじり木として、あるいはかじり木の代わりとしておススメできるのは、「かじりんボーチュロス」、「サイコロハウス」「トンネルハウス」などです。
◆おススメのおもちゃ、かじり木は、〈こちら〉をご覧ください。
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