犬のように朝晩散歩する必要がなく、鳴き声も小さいフェレットは一人暮らしでも初心者でも比較的飼いやすいコンパニオンアニマルといわれています。
そうはいっても初めてフェレットくんをお迎えするときには、その生態や飼育する上で必要な知識を事前に把握することが重要です。
ここではフェレットくんを家族として迎え入れるための心構えとして、知っておきたい特徴と飼い方を詳しくご紹介します。
目次
フェレットの特徴は?一人暮らしでも飼いやすいってほんとう?
フェレットは哺乳綱 食肉目(ネコ目)イタチ科に属し、原種であるヨーロッパケナガイタチを家畜用に品種改良した動物です。エキゾチックアニマルとしてのイメージが強く、「本当に飼えるの?なつくの?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、そこは大丈夫!フェレットくんはとても賢く、しつけもでき、とても人懐こい動物なのです。
懐くと名前を呼んだら反応し、飼い主さんの後を追うようになったり、遊びの催促やご飯のおねだりするようになることも。また、ケージの中では比較的簡単にトイレを覚えてくれます。気になる噛み癖はきちんとしつけを行うことで解決できます。どうしても噛み癖が不安…という方は最も噛み癖が少ないと言われるマーシャルフェレットを選ぶのもオススメです。
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フェレットくんはケージの中のトイレで用をたすことを覚えてくれます。しかし、ケージから出してお部屋で遊ばせる際、遊びに夢中になってケージに戻って用をたすことを忘れてしまうことも。お部屋の中の自分が決めたところをトイレとすることが多いので、そこをトイレと決め、トイレトレーニングを行っていきましょう。またフェレットは排泄回数がとても多いので、毎日のトイレ掃除は必須です。1日1回はトイレ掃除をしてあげてください。
飼う前から意識しておきたいのは、医療費です。フェレットは高齢になると慢性的な病気にかかることも珍しくないため将来に向けて治療費を準備しておくことも大切です。
まめなお掃除は必要ですが、ご飯のお世話とケージから出して遊ぶ時間の確保だけで、散歩する必要もないフェレットくん。一人暮らしやペット初心者の方が飼う動物としてハードルが低いといえるかもしれません。
鳴き声が小さいので集合住宅でも飼育できますが、賃貸の場合は大家さんや管理会社にフェレットを飼っていいのかを事前に確認しましょう。
ウサギと違い、フェレットは柱をかじるなどの行動はありませんが遊ぶことが大好きなので、お部屋を傷つけてしまうことがあることも想定し、お迎えするかどうか検討することをオススメします。
一人暮らしのお部屋で飼う場合、何もない広い部屋を確保することが難しいので、ケージから出すときには注意が必要です。ベットの下や家具の隙間に入り込んで出てこない、高い所から落ちて怪我をするということもあります。お部屋の中で遊ばせる際には目を離さないように気をつけましょう。
また、誤飲、誤食の事故も多いので誤飲の恐れのあるものはすべて取り除いてから遊ばせるようにしてください。
【参考記事】
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フェレットは室内飼いに向いてるってほんと?【散歩のいらないペット】
フェレットの食べ物は何?
ペットを飼うのに欠かせない餌。フェレットくんは何を食べて生活するのでしょうか?フェレットくんの食べ物と与えてはいけないものをご紹介します。
フェレットは肉食!高タンパク・高脂肪の専用フードを与えよう
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2,508円(税込み)
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フェレットは肉食の生き物です。健康のために野菜もあげた方がいいのでは?と想像するかもしれませんが、フェレットくんは食物繊維を消化することができないので、野菜や果物などを与えてはいけません。餌はフェレット専用フードを与えるのが基本です。
動物性タンパク質30~40%程度、脂質20%程度、繊維質は5%以下の高タンパクで高脂肪のものを選びましょう。ただし、太りやすい子には低脂肪のものを与えるのがオススメです。
フェレットくんは消化器官が短く、食べたものを約3時間で消化排泄します。食べる量も自分で調節することができるので、フードを切らさないようにしましょう。
絶対NG!与えてはいけない食べ物
フェレットくんはネコ目なので、食べさせてはいけないものは猫ちゃんと似ています。
<フェレットに与えてはいけない食べ物>
- 野菜(特にネギやニラなど)
- 乳製品(牛乳やチーズなど)
- チョコレート
- マカデミアナッツ
- タコ、イカ、貝類
- 果物
乳製品や果物、野菜など消化不良を引き起こしやすい食べ物はNGです。また、マカデミアナッツは中毒症状を起こし、チョコレートは最悪の場合死に至る危険性もあるので、誤って食べてしまわないように注意しましょう。
フェレットを飼育するときの注意点
フェレットくんを飼育するにあたって、いくつか注意すべき点があります。怪我や病気から守るためにもできることをしてあげましょう。
予防接種を受けよう
フェレットを飼う際にチェックしておきたいのが、「フェレットを診察してくれる動物病院が近くにあるのかどうか」です。動物病院の中にはわんちゃんや猫ちゃんの診察を主なものとし、フェレットを診察できない場合もあります。いざという時、受け入れ可能な病院を見つけるのは大変です。飼う前にフェレットくんの診察を行ってくれる病院を見つけておきましょう。
そして病院が見つかったら犬ジステンパーの予防接種とフィラリア症の予防(投薬)を行うことをオススメします。また、アメリカでは犬ジステンパーワクチンに加え、狂犬病のワクチン接種も推奨されています。かかりつけ医を早めに見つけ、獣医師と相談しながら健康管理を行いましょう。
フェレットくんは犬と比べると小柄なため、病気にかかると重症化しやすいリスクがあります。怪我や病気を早めに発見するためにも、定期的に検診を受けることをオススメします。
【参考サイト】
フェレットの獣医ケアへの基本的なアプローチ
フェレットは暑さに弱い生き物
フェレットくんは暑さに弱い生き物なので、室温の管理もしっかりと行わなければなりません。特にケージを置く場所には注意し、直射日光が当たらない場所や比較的涼しい場所に置くようにしましょう。フェレットくんが快適に過ごせる室温は15℃~25℃です。
夏場などは人も熱中症で亡くなる事故が多発しています。自由に移動できないフェレットくんはケージの中で耐えるしかありません。飼い主さんが外出されている際は、エアコンで室温をコントロールしてあげるようにしてください。
感電・誤飲に気をつけて!
フェレットは噛むのが大好きな動物です。特にゴム製品などを好んで噛む傾向があるようです。なので、電気ケーブルや家具の滑り止めゴムなどには注意が必要です。電気ケーブルには感電の可能性、ゴム製品には誤飲の可能性があります。
フェレットくんは吐き出すのが苦手です。一度飲み込んでしまうと吐き出せずに、消化管閉塞などを引き起こしてしまうこともあるので、ケージから出して部屋んぽさせる時などは目を離さないように注意しましょう。
ストレス対策!1日1度はゲージから出して一緒に遊ぶこと
フェレットはケージの中で飼育できますが、1日1度はケージから出して遊んであげる時間を作る必要があります。ケージの中に入れっぱなしではストレスが溜まってしまい、飼い主さんとの関係も悪化しかねません。
また、ストレスの溜まった子は噛み癖も直りません。そうならないためにも一緒に遊ぶ時間を作ることは必須です。
高所からの転落は大怪我に繋がる可能性も
フェレットは高い所に登って遊ぶのが大好きですが、体の構造上受け身を取るのは苦手です。そのため高い所から落ちるとうまく受け身をとることができず、大怪我をしてしまうこともあるのです。
お部屋の中で遊ばせる場合は高い所に登らせないように工夫するか、落ちてしまわないように見守るようにしましょう。
フェレットのお手入れ
清潔で健康な体を維持するためにも、適切なケアが必要です。
- 耳掃除:3〜4週に1回
- ブラッシング:週に1〜2回
- 爪切り:3〜4週に1回
- お風呂:必要に応じて体を拭く、入浴は多くとも月1回程度
フェレットくんのケアに最適な道具を用意して、お手入れを行うようにしましょう。
【参考記事】
フェレットにお風呂は必要?「入れすぎ」「シャンプーしすぎ」はNGです
フェレットを飼うために必要なもの
クリーンホームフェレット
13,200円(税込み)
https://ferret-link-shop.com/item-detail/113167
フェレットくんをお迎えするにあたり、必要なものを準備しましょう。
- ゲージ
- トイレ
- トイレ砂
- 寝床(ハンモック)
- フード
- フード入れ
- 給水ボトル
- おもちゃ
上記の初期設備を揃えるための費用は大体20,000円程度になります。
【参考記事】
フェレット用ケージの選び方と注意点!専門店のおすすめを紹介
フェレットの飼い方まとめ
フェレットくんに快適な生活を送ってもらうための飼い方をご紹介しました。家庭で飼われているペットの中では比較的飼いやすい部類にあたるフェレットくんですが、実際にお迎えするとなると、生活環境をしっかりと整備することや日頃のケアといった手間が必要となります。
生活環境を整えることを考えずにフェレットくんをお迎えしてしまうと、思わぬ怪我や病気を招きかねません。そうならないためにも、フェレットくんを飼育するために必要な情報の収集や事前準備などをしっかりと行いましょう。
埼玉県の北浦和にあるフェレットリンクでは、マーシャルフェレットのベビーを販売しています。フェレットくんをお迎えするために必要なグッズなども取り揃えておりますので、お気軽にフェレットくんたちに会いにいらしてください。可愛らしいフェレットくんと一緒にみなさまのお越しをお待ちしております。

yamada

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