尿石症とは

尿石症とは、尿路(腎臓、膀胱、尿管、尿道)に結石ができる病気です。

結石ができた場所によって、腎臓結石、膀胱結石、尿管結石、尿道結石ともいわれます。

結石とは核となる細胞や細菌に尿中のミネラル成分など(うさぎの場合主に炭酸カルシウム)が固まり石のような状態となったもので、数ミリ~数センチの大きさになることも。

小さいものならとくに症状が現れないまま自然に排泄されることもあります。

膀胱結石
写真提供:斉藤動物病院 院長 斉藤将之先生

尿石症の原因

うさぎは尿中のカルシウム排出量が多く、犬や猫では2%程度のところ、うさぎは40~60%もあります。

そのためカルシウムが膀胱内に蓄積されやすく、泥状のペーストや砂のような状態、さらには固まりとなり結石を形成することがあります。

カルシウムの多い食事を続けていたり、飲水量が少ないことなどで尿量が減ると蓄積されたカルシウムがうまく排泄されず尿石症の原因となります。

結石が大きくなりすぎたり尿路をふさいでしまうと、尿毒症、腎不全、膀胱炎、膀胱破裂などを引き起こすこともあります。

オスの方が尿道が長く詰まりやすいため、メスよりも重症になりやすいとされています。

また、体質的になりやすいうさぎもいます。

尿石症の症状

主な症状は以下になります。

・血尿が出る

・何度もトイレに行く(おしっこをする姿勢をとる)が尿が出ない(または少量ずつしか出ない)

・排尿時に背中を丸めてうずくまったり歯ぎしりをするなど、痛みを感じているしぐさをする

・頻尿、おもらし(これまでトイレでできていたのにあちこちでするようになど)

・食欲がなくなる

・元気がなくなる

上記のような症状がなくても、泥状や砂のようなものが混ざった濃い白い尿をしていたら、尿中のカルシウムが多くなっているサインです。

尿石症の疑いがあるため、食生活などを見直すとともに、動物病院で診察を受けましょう。

尿石症を予防するには

  • カルシウムを摂取しすぎない

カルシウムを普段の食事で摂取しすぎないよう心がけることが大切です。

牧草とペレットの食事だけで必要な栄養素はまかなえるので、あえてカルシウムのサプリメントなどをあげる必要はありません。

マメ科のアルファルファにはカルシウムが多く含まれるため、おとなうさぎにはイネ科のチモシーを主食に。ペレットもチモシーが主体のものを与えましょう。

カルシウムを多く含むおやつにも要注意。野菜でも小松菜や大根の葉、チンゲンサイなどカルシウムが多いものは避けましょう。

  • 飲水量に注意する

普段から飲水量を把握しておき、水をしっかり飲めているかどうかチェックを。

飲水量が減ると尿量も減り、カルシウムの排泄がうまくできず尿石症の原因になります。

給水ボトルは飲みやすい位置に設置されていますか?

ボトルから飲むのが苦手なうさぎや高齢で顔を上げるのがきつくなってきたうさぎには、床置きのお皿や給水器を使うのも一案です。

水は毎日新しいものに取り換え、いつでも新鮮な水を飲むことができるようにしましょう。


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齊藤万里子

齊藤万里子

うさぎの専門雑誌『うさぎと暮らす』元編集長。 『うちのうさぎのキモチがわかる本』元編集部員。 現在はフリーでペット関連書籍・雑誌の執筆・編集を行う。