目次
脱毛が起こる原因
うさぎの毛が抜けて地肌が見えていたら、何らかの病気が原因となっていることがあります。
脱毛の原因となるのは主に以下の4つです。
・換毛(過度のブラッシングなど)
・外部寄生虫(ダニなど)
・細菌、カビ
・ソアホック(足底皮膚炎)
脱毛の程度もさまざまで、様子を見ていてもよいものもあれば、放置すると大きな病気につながるものも。
それぞれ対策することで予防できることもあるのでチェックしておきましょう。

換毛期のブラッシングなどによる脱毛
・原因
うさぎは季節の変わり目(主に春と秋の終わり頃)に換毛します。
換毛期は、普段よりも毛がよく抜けます。
毛づくろいによって毛を飲み込みすぎるとうっ滞の原因になることもあるため、ブラッシングをして抜け毛を取り除いてあげることが大切です。
ただし、やりすぎると毛を抜きすぎてしまい、脱毛してしまうこともあります。
・対策
ハゲて地肌が露出するとうさぎがその部分を気にして掻いたり、自分でかむ(自咬)ことで皮膚を傷つけ、皮膚炎などを引き起こすこともあります。
ブラッシング時は、「浮いてきた毛を取り除く」という意識で行い、毛を抜きすぎないよう気をつけましょう。換毛期以外は、濡れた手でなでるだけでも十分です。
ちなみに、自咬はストレスなどからする場合もあります。遊びの一環のようになりクセになっていることも。自咬を繰り返す場合は獣医師に相談しましょう。
脱毛だけならそのうち毛が生えてきますが、皮膚炎になってしまった場合は治療が必要です。

外部寄生虫による脱毛
・原因
ウサギツメダニ、マダニ、ネコノミなど、外部寄生虫が原因で脱毛することがあります。
寄生しても無症状の場合もありますが、大量に寄生するとかゆがって体や耳を掻いたり、フケが出る、脱毛するといった症状が出ます。
・対策
猫や犬、ほかのうさぎから感染することがあります。不要の接触は避けましょう。
また、公園の草むらなどに入ると寄生虫がつくことも。うさんぽの際は注意しましょう。
高温多湿の環境は寄生虫が活発になります。ケージ内を清潔に保ち、湿気がこもらないよう換気を行ってください。
ブラッシングも寄生虫の予防、早期発見に役立ちます。
・治療
寄生虫駆除剤を投与して治療します。皮膚の炎症がひどい場合は抗生物質の投与などを行うこともあります。
菌による脱毛
・原因
カビ(皮膚糸状菌)やさまざまな細菌の感染により皮膚疾患を起こし、脱毛することがあります。
カビは湿気の多い季節に発生しやすくなります。また、うさぎの皮膚は湿気に弱く、濡れた状態が続くとカビにより皮膚糸状菌症、
・対策
換気と清潔な環境作りを心がけるとともに、うさぎの皮膚が濡れていないかチェックしましょう。
給水ボトルの水に背中をつけて寝ていたり、水飲み皿に前足をつけてなめるクセがあるなど、うさぎの皮膚が湿った状態が続くようなら、環境の見直しを。
よだれ、涙、
・治療
抗生物質や抗真菌薬の内服、または外用薬の塗布で治療します。
ソアホック(足底皮膚炎)による脱毛
・原因
うさぎの足の裏には肉球はなく、毛で覆われています。
足底に負担がかかる環境により、足底がこすれて脱毛し、皮膚が傷つくと細菌感染から皮膚炎や潰瘍を起こすこともあります。
「足の裏の毛が抜けている気がする」と思ったら、ソアホックを疑いましょう。
ただし、少し脱毛していても周りの毛で覆える程度なら様子を見ていても大丈夫。
うさぎが気にしてなめているようなら、痛みを感じている可能性があるので動物病院で診てもらいましょう。
・対策
硬い床はとくに体重の重いうさぎの場合足裏に負担をかけます。うさぎが乗ったらしなる程度の硬さが理想です。
また、フローリングなどを滑りながら走っていると摩擦で脱毛することも。
足裏の負担を軽減するため、ケージ内はできれば床材を数種類用意し、好きなところで休めるようにしてあげるといいでしょう。
へやんぽスペースがフローリングなら、一部だけでもカーペットなどを敷き、足が滑らないように配慮を。
体重が重いと足底の負担も大きくなるので、肥満にならないよう、普段から健康的な食生活と適度な運動をさせることも大切です。
・治療
患部の消毒、抗生物質の投与などを行います。
ソアホックをはじめ、痒みを伴う湿疹のスキンケアにおススメなのが、「アルファローション」です。
植物性成分でできていますので安心してお使いいただけます。
脱毛予防としては被毛のケアが大切になってきますが、ブラッシングの際に「アクアケア」をお使いいただくと、除菌効果もありますので、より効果的です。
ソアホックになってしまった子には、床部分に多様な床材を使用いただくことがおススメですが、「マイクロファイバーマット」などをご使用いただくと、足裏への負担を軽減するほか、足裏を衛生的に保ってくれますので一度お試しください。

齊藤万里子

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