一般社団法人うさぎの環境エンリッチメント協会では、日本におけるうさぎの飼育実態を把握するため、全国規模の調査を実施しました。
本調査では、738名の飼い主の協力のもと、
うさぎの健康・行動・飼育環境に関する実態を明らかにしています。
本ページでは、その調査結果の要点を公開します。
目次
【調査概要】
■ 調査名:うさぎの暮らし実態調査2026
■ 調査主体:一般社団法人うさぎの環境エンリッチメント協会
■ 調査設計・集計・分析:エイチ・リンク合同会社(担当:橋爪宏幸)
■ 回答数:738名
■ 調査期間:2026年2月23日~3月15日
■ 調査方法:インターネット調査
詳細レポートは<こちらPDF>
【総 括】
本調査から、以下の3点が明らかになりました。
① 健康トラブルは「一部ではあるが一定数発生」している
② 飼育環境には改善余地がある
③ 飼い主の意識は高い水準にある
つまり
「知識と環境の両面からの改善」が重要
であることが分かりました。
【重要データ①:健康リスク】
■ 食欲不振
59.5%の飼い主が経験 → 突発的に起こるリスク
■ うっ滞(胃腸トラブル)
73.6%が経験 → うさぎ特有の重要課題
■ 強制給餌
42.3%が経験 → 「備え」の必要性が高い
多くの飼い主が“いざという時”に直面している
【重要データ②:医療・健康意識】
■ 通院頻度
- 年3回以上:40.2%
- 体調不良時のみ:32.8%
定期通院が一定数存在し、意識は高い
【重要データ③:飼育環境】
■ 運動
1時間未満が28.2% → 運動不足リスクあり
■ 環境不足
- 隠れ場所なし:25.5%
- かじるものなし:38.2%
行動欲求が満たされていない可能性
【重要データ④:飼い主の悩み】
- 特にない:41.7%(最多)
- 健康管理:32.9%
大きな不満は少ないが、健康への不安は残る
【考察】
今回の調査から見えてきたのは、
「正しい知識と環境を整えることでうさぎの福祉を向上させられる可能性がある」という現実です。
特に重要なのは
- 適切な食事
- 本能を満足させる環境
この2つです。
【提言】
本調査を踏まえ、以下の取り組みが重要です。
① 飼育環境の見直し
- 運動時間の確保
- 隠れ場所の設置など行動欲求の充足
② 食事管理
- 適切な食事による繊維質の確保
③ 予防医療
- 定期通院
- 早期発見
【協会の取り組み】
当協会は今後も
- 実態調査の継続
- 正しい情報発信
- 飼育環境の指針策定
を通じて、うさぎの福祉向上に取り組みます。
■ お問い合わせ先
一般社団法人うさぎの環境エンリッチメント協会 専務理事 橋爪宏幸
E-mail:info@rabbit-enrichment.or.jp
(調査設計・集計・分析:エイチ・リンク合同会社)
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