さいたま市北浦和のうさぎ・フェレットのお店|フェレット・リンク&ラビット・リンク

【第3話】うさんぽ

  • 2023.09.28

酷暑の夏がようやく終わり、空気は涼しくなり始めた。

木々は色づき始めて、風に揺れるとカサカサと音を立てる。

朝晩は虫の声が聞こえて、秋の訪れを知らせる。

「久しぶりにみんなで公園にでも行こうか。」

美咲が振り返って「福助も連れて行っていい?」と聞く。

子どもたちも「福助も一緒!!」と小さな体をジャンプさせて訴えてくる。

「あぁ、いいよ。福助も連れて行こう。」

車で15分ぐらいのところに、大きな池を取り囲むようにメタセコイアの木々がそびえ、その向こうには芝生が広がる公園がある。

私は福助にお気に入りのリュックを背負った形のハーネスを付けてキャリーに入れる。ニンジンの葉っぱを水筒代わりに福助の口元にひと房おいてあげるといきなり食べ始めた。

「福助は食いしん坊だからな。」と言って、予備にもうひと房ニンジン葉をカバンに忍ばせた。

公園の木陰にキャリーを下ろして福助のリュック付きハーネスにリードを付けてあげると、美咲が福助を抱っこして地面に降ろし、リードをしっかり持って子どもたちと一緒にお散歩をはじめた。

福助は地面に降ろされると草花のにおいを嗅ぎはじめた。しばらくはその場に留まっていたが、後ろ足で立って周りを見渡すと勢いよく走りだした。

福助の後ろを、リードを持った美咲と子どもたちが走って追いかける。

福助は子供たちを引き連れて芝生の上を走り回っては立ち止まり、あたりを見渡しては走り出すを繰り返していた。

福助もどんどん楽しくなったようだった。大きくジャンプして空中で体を勢いよくひねって着地することを何度も繰り返した。

子どもたちも福助の真似をして、腰をひねりながらジャンプした。

美咲は福助の様子を見て微笑んだ。福助は家ではあまり活発に動かないので、こうして外に連れ出すと新鮮な刺激になるのだろうと思った。

「福助、楽しい?」

美咲が声をかけると、福助は立ち止まって美咲を見上げた。

「福助は美咲のことが本当に好きだね。」

美咲はしゃがんで福助を撫でた。福助は美咲の伸ばした手を鼻で押し上げてもっと撫でて甘えた。

「福助は鼻で挨拶するんだよ。」

美咲が子どもたちに教えると、大樹も紀子もしゃがんで福助に手を差し出した。福助はふたりの手にあごをこすりつけて挨拶した。

「かわいい!」

子どもたちは歓声を上げた。

「でも、触り過ぎないでね。うさぎはデリケートな動物だから、ストレスになると病気になっちゃうから。」

美咲が注意した。

「わかった。」

大樹も紀子も約束した。

そうして、私たちは福助と一緒に秋めいた公園で穏やかな時間を過ごした。


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