【第６話】アンちゃんとの思い出

昨晩も強制給餌ではありましたが、アンちゃんはもぐもぐとご飯を食べ、ゲージでゆっくりと寝ていました。そして、そのまま眠るように静かに逝ってしまいました。食いしん坊で優しいアンちゃんらしい、穏やかな最期でした。

なかなか子どもを授かることができず、半ば諦めの気持ちでいた私たち夫婦は、アンちゃんを長女として迎えることにしました。初めての「子ども」だったので、フランス語で「１」を意味する「アン」と名付け、我が家の長女として今日まで大切に育ててきました。その後、二人の子宝にも恵まれましたが、アンちゃんが私たち夫婦の心の癒しとなり、コウノドリを連れてきてくれたのだと本当に信じています。

アンちゃんとの日々は、私たち家族にとって大切な宝物です。彼女はいつも可愛くて楽しい姿を見せてくれました。リビングを元気に跳ね回り、私たちのそばでうとうとと居眠りをする姿、そしてご飯をおねだりする姿、どれも忘れられない大切な思い出です。忙しい日常の中で、アンちゃんの存在がどれほど私たちを癒し、笑顔にしてくれたことでしょう。

朝、ケージを開けると真っ先に駆け寄ってきてくれるアンちゃんの姿を見ると、一日の始まりが幸せに包まれました。週末の朝には、家族みんなで庭に出ると、アンちゃんはとても楽しそうに走り回り、それはまるで私たち家族の喜びを映し出しているかのようでした。

子どもたちが生まれてからは、アンちゃんはお姉さんのように振る舞い、子供たちと一緒に遊ぶ姿が見られるようになりました。特に長男は、アンちゃんと過ごす時間が大好きで、二人で一緒に昼寝をする姿は微笑ましいものでした。アンちゃんの優しさと愛情が、子どもたちの成長にも良い影響を与えてくれたと感じています。

アンちゃんと過ごした9年4ヶ月の日々は、かけがえのない時間でした。彼女が私たちに教えてくれたのは、日常の中にある小さな喜びや幸せの大切さです。アンちゃんとの思い出は、私たち家族の心の中に深く刻まれています。

アンちゃんがお月様で楽しく仲間と過ごしていることを願いながら、これからも彼女との思い出を胸に、私たち家族は前を向いて歩んでいきます。アンちゃん、本当にありがとう。あなたとの時間は、永遠に私たちの宝物です。

このページをご覧いただいている皆さまへ──

大切な家族を失った深い悲しみは、言葉では言い表せないものです。うさぎたちが私たちに与えてくれる喜びや癒しは計り知れず、その別れがもたらす喪失感もまた大きなものです。

今回、お客さまより許可をいただき、お客さまよりいただいたお便りを基に、愛するアンちゃんとお客さまの特別な絆や思い出をこのような形で共有させていただきました。

悲しみの中でも、皆さまが大切に育てたうさぎさんとの思い出が、いつまでも心の中で輝き続けることを祈っています。愛するペットとの絆は、永遠に消えることのない宝物です。どうか、その思い出が悲しみを和らげ、少しずつでも心に安らぎをもたらしますように。

私たちラビットリンクは、これからも皆さまと共に歩み、愛するうさぎさんたちの幸せを見守り続けていきます。

ラビットリンクスタッフ一同