さいたま市北浦和のうさぎ・フェレットのお店|フェレット・リンク&ラビット・リンク

未知との遭遇

  • 2023.11.6

冬の足音が近づいてきている秋晴れの今日は、公園がたくさんの人たちを呼び込んでいるようだ。

池の周りの遊歩道を散歩しているカップルやカラフルなウェアでジョギングを楽しむ女性の姿も見える。芝生の上ではピクニックを楽しんでいる家族の姿もある。

寒い冬が訪れる前に、みんな太陽の下で自然を満喫しているようだ。

一緒に散歩している柴犬の弥勒が、公園の中央の方を凝視して立ち止まってしまった。

「弥勒、どうした?」

弥勒は微動だにしない。

僕は弥勒の視線の先に目をやった。

「ん?」、芝生の上に妙な動きを捉えた。

犬でもなくネコでもない、もっと小さな黒い物が地面を素早く這っているようだ。

「おもちゃかなぁ」と言ったが、弥勒は凝視したままだった。

僕は弥勒を連れて、地面を這う黒い物の正体を確かめようと、小学生くらいの兄妹のところに近づいていった。

黒い艶々の毛並みに長いしっぽと短い足。

小さくて丸い耳。顔にはアライグマやタヌキみたいな縁取りがある。

僕:「こんにちは」
弥勒のリードをしっかり持って、兄妹に声をかけた。

兄妹:「こんにちは」
弥勒を見ながら返事をしてくれた。

僕:「それは何?とっても可愛いね」

妹:「クロエくんだよ」

「ごめんなさい。フェレットっていう動物なんです」
その子たちのお母さんが答えてくれた。

クロエくんは弥勒に興味津々で、弥勒の足元に寄ってきては匂いを嗅ごうとするが、弥勒がそのたびに逃げるのを繰り返していた。

兄:「お兄さんのワンちゃんの名前はなんて言うの?」
クロエくんのリードを引き戻しながら聞いた。

僕:「弥勒って言うんだ」

お母さん:「クロエ、弥勒くんが怖いって。ちょっと離れてあげて。弥勒くんごめんね」

兄:「でもクロエは弥勒くんと仲良くしたいんだよ」

お母さん:「そうね、でも弥勒くんの気持ちを考えないとね。弥勒くんに嫌われたくないでしょ?」

兄:「うん、そうだね嫌われたくない」

お母さん:「じゃあ、どうしたら弥勒くんと仲良くなれるかな?」

妹:「ええと、クロエにおやつをあげて、弥勒くんにもあげる?」

僕:「それは仲良くなれそうだね。でもフェレットと犬は違うから、同じおやつじゃお腹を壊しちゃうかもしれないよ」

妹:「ジャーキーは大丈夫?」

僕:「そうだね、それなら大丈夫だよ」

兄:「弥勒くんにおやつをあげてもいいですか?」

僕:「もちろんいいよ」と笑った。

兄:「お兄ちゃん、ありがとう」

妹はリュックサックからフェレット用のジャーキーを取り出し手に持って、クロエくんと弥勒に見せた。

クロエくんは慣れた様子でジャーキーに素早く反応すると、妹の手から咥えていった。

弥勒はジャーキーに興味を示したが、まだ警戒心が残っているようで、妹の手から食べることはできなかった。

僕は妹からジャーキーを受け取って弥勒に差し出すと、いつものように味わう様子もなく一口でたいらげた。

僕:「美味しかったか?」
弥勒はしっぽを振って喜んだ。

妹:「よかったね」
兄も妹も笑顔で弥勒を見ていた。

 

その間、お母さんがクロエくんのことを教えてくれた。

イタチの仲間で肉食であること、人にも懐くし頭も良いらしい。

とても好奇心が旺盛で、興味を持つとドンドン突き進むらしい。

自分より大きな弥勒に臆することなく近寄っていくクロエくんを見ているととても納得できる。

「犬とも相性が良さそうですね」

お母さんに訊ねると、個体差はあるが、犬や猫とも一緒に飼っている人もたくさんいるらしいとのこと。

 

弥勒はクロエくんに対して恐怖や敵意を感じているわけではないが、やはり慣れない動物に対しては警戒心が働くようだ。

僕は弥勒の頭を撫でて、「大丈夫だよ、クロエは弥勒と遊びたいだけだから」と声をかけた。

弥勒は僕の手に顔をこすりつけて、安心したようだった。

 

弥勒もしばらくしたらクロエくんに慣れてきたようで、クロエくんが近づいても逃げなくなり、逆にクロエくんの臭いを嗅ぎ始めた。

兄妹は、「二人が仲良しになった」と喜んでいた。

ところが、クロエくんと少し遊びたくなってきた弥勒に対して、クロエくんは弥勒に対する興味を失ってしまったようで、今度は芝生の上に落ちている落ち葉に目をつけて、それを追いかけ始めた。

お母さん:「弥勒くん、ごめんないさね。クロエは本当に勝手なんだから」

僕:「クロエくん、とても可愛いですね。フェレットってこんなに活発なんですね」

お母さん:「ありがとうございます。フェレットはとても元気で、遊ぶのが大好きなんですよ。でも寝るときはとても深く寝るんですよ」

僕:「そうなんですね。。弥勒も白目むいて寝てることもあるほどですよ」

お母さん:「ぐっすり眠るところはおんなじですね」

僕たちは笑って、動物の話で盛り上がった。

兄妹は弥勒の頭をなでたり、クロエくんに枯葉をふりかけたりしていた。

僕は公園で出会ったフェレットの家族と楽しい時間を過ごした。

冬の足音が近づいてきている秋晴れの今日は、公園が新しい友達を呼び込んでくれたようだ。


Petite Pals~腕の中の幸せ~

  • ケア予約
  • うさぎタイムズ
  • フェレット情報局
  • ウサギの診療ができる動物病院
  • フェレットの診療ができる動物病院

Disaster Preparedness

  • うさぎさんの災害時の備えについて
  • フェレットの災害時の備えについて

Shop Information

店舗住所

さいたま市浦和区北浦和1-20-9

アクセス

JR北浦和駅東口より徒歩7分

電話番号

048-799-2145

048-799-2145

営業時間

12:00~19:00

定休日

毎週水曜日
※水曜日が祝日の場合は営業

詳細を見る

Business Calendar

Follow us SNS

フェレット & うさぎ

  • LINE

フェレット

  • Facebook
  • Twitter
  • Instagram

うさぎ

  • Facebook
  • Twitter
  • Instagram
マスコット