フェレットは飼いやすい？

「フェレットって飼いやすいですか？」

お電話でも店頭でも、よく聞かれる質問のひつとです。

フェレットが飼いやすいか、飼うのが難しいかは、きっとオーナー様の考え方や感じ方で違ってくるので、「飼いやすいです。」とも「飼いにくいです。」とも中々お答えし難いのが本当のところです。

どんな動物もそうですが、ぬいぐるみではないので、ご飯をあげたりトイレを掃除したり、病気になれば看病したり、動物病院に連れて行ったりしなければなりません。

オーナー様の思い通りには動いてくれないことも多々あります。

「そんなことは分かっているよ。」と、きっと読みながら、ほとんどの方が思われます。

でも中には、「従順でお世話の手間もかからない＝飼いやすい」とお考えの方もいらっしゃいます。

本当にオーナー様によってその辺りの許容範囲は大きく異なります。

ですから、前提として

１．必ずしも言うことを聞いてくれるわけではない。

２．毎日、ご飯や水をあげたり、トイレのお掃除をしてあげなければならない。

３．1日1回は遊んであげないといけない。

４．30度を超えるような真夏日は、外出していてもエアコンを入れてあげないといけない。

５．病気の疑いがあれば、動物病院で診てもらわなければならい。

これらのことをできる方だけが、動物と一緒に暮らす資格があるんだと思います。

資格をお持ちの方にとっては、フェレットはきっと飼いやすい動物だと思います。

でもフェレットを知らない方にとってはどの辺りが飼いやすいのか分からないと思います。犬や猫といった比較的ポピュラーな動物と比較するとその飼いやすさがピンとくるかも知れません。

フェレットは、犬、猫と違い無駄吠えをすることがありません。
ですから、マンションなどの集合住宅でも隣近所を気にすることがほとんどありません。

フェレットは、猫と違い爪とぎをすることがありませんし、猫ほど高いところに登ることができません。
ですから、家具などの傷み具合や、小物類の破損は、遥かに小さいものと言えます。

フェレットは、お外での散歩の必要がありません。
ですから、雨の日や疲れたいる日などに、散歩のために外出する必要がありません。

この辺りが犬や猫と比べて飼いやすいところではないでしょうか。

フェレット特有の問題としては、よく心配されるのが「臭い」の問題です。

ペットショップで販売されているフェレットは、通常は臭腺の除去手術を済ませています。

ですから臭腺を気にする必要はありません。ただ、独特の体臭はあります。この体臭が「くさい」か「くさくない」かや、「気になる」か「気にならない」かは、やはりオーナー様によって異なります。
これは実際に触れてみたりしながら匂いを嗅いでいただくのが一番だと思います。
因みに私はフェレットに匂いが大好きですので、全く気になりません。1日1回は匂いを嗅ぎたいと思います（笑）。
家で一緒に暮らしている犬の口臭の方が生臭くて私は強烈だと思っています。

もうひとつフェレットで心配れるのが「噛み癖」についてです。

フェレットの多くは、人の手や足に噛みつくことがあります。フェレットは小柄ですけど肉食ですので歯は鋭く、本気で噛まれると血が出ることもあります。

噛み癖は直すことが可能ですので、噛み癖のある子については、お店で噛み癖の直し方をしっかり教えてもらって実践していただくことが良いと思います。

また、噛み癖を直す自信がなかったり、噛み癖のない子が良いという方は、お店の方に噛み癖のない子を聞かれてお迎えされるのが良いと思います。

当店で扱っているマーシャルフェレットは、世界的に噛み癖のないことで有名なファーム（繁殖場）の出身ですので、この辺りは他のファームの子に比べて安心してお迎えいただくことができます。

当店は、動物を飼ったことが無い方でも安心して飼い始めれるコンパニオンアニマル（伴侶動物）として、たくさんの動物の中からマーシャルフェレットを選びご案内しております。私個人としてはとても飼いやすい動物だと思っています。

最後に、病気を心配される方もたくさんいらっしゃいます。
動物それぞれに特有の病気（特に多く見られる病気）があり、フェレットでは、副腎腫瘍、インスリノーマなどがそれに当たります。
病気になるならないは、個体差もありますので一概に言えませんが、以前から原因として言われていた早い避妊・去勢手術がホルモンバランスを崩すためという説も確定しておらず、現在は良質なフードもたくさん出てきており、普段からバランスの取れた良質な食餌と適量の運動で病気予防に努めていくことが大切であると言われています。

最終的にはオーナー様のご判断になりますが、実際にフェレットに触れてみてお決めいただければと思います。

そして、フェレットを飼うことに決められらたら、ずっと大切に暮らしてあげてください。
愛された分だけフェレットもオーナー様にたくさんの思いを与えてくれるはずですから。